ポスティングチラシの最適な紙の厚さは?

今日は、ポスティングにおけるチラシの厚さについて考察します。

折込広告で一番多く使われるB4チラシは、薄いコート紙が普通です。
なんでこんなに薄くなったのかというと・・・ずばりコスト。

折込広告で数万部とか数十万部という枚数になると「大量に折込むチラシだからコストを考えて薄紙で間に合わせよう・・」さらに「古紙が混ざっていても、ツルツルで白い紙なら良い・・」ということで、薄くて安い紙”A3コート(※1)53kg”とか58kgと呼ばれる紙を使う。 用紙の裁断も最低限に抑えています。

※1 A3コート53Kg(エースリーコート) コートは、紙の表面に塗られているワックスのことで、光ってツルツルしているのが特徴。コートだと写真が映える。ノングレアがかったざらざらしたコートは、マットコートと呼ばれています。また、53kgとか58kgというのは、印刷用の大きな紙1000枚の重さのこと。厚いほど重く、紙の厚さを表すのに使います。

あんまり見た目が変わらなければ安い方が良いということだったのですね。
なんとか印刷物の体裁と美観を兼ね備えつつも最薄の紙がB4でいえば53kg、という判断が働いたとも言えます。

印刷屋さんはクライアントに他社とのコスト競争で、値引き要求される。お客さんは、とにかく安く!と来るので、苦し紛れにコストを削った結果、薄い紙になった。印刷の紙の厚さはについては、結構専門的な知識が必要で難しい。紙を薄くしたから見積もりが安くなったのに、お客さんは単純に値引きが上乗せされたと喜んでいた・・なんてことは結構あった。要するに、素人にはあまり分からないことだったのです。
それで、折込は薄紙が主流になったんですね。

ポスティング業者に回ってきた折込チラシ。

新聞の宅配率が下がり、折込広告をポスティング広告に流用ということになりました。これを業者として何年も何万枚も撒いているのですが、ポスティング業者に言わせてもらうと、B4折込広告の主流である53Kのコート紙、これポスティングで使うには、ちょっと薄すぎます。

ポスティングはB4だと折加工して配るのですが、薄すぎる紙は折った後の感触がペラペラで、質感がかなり落ちます。これは、配らないとちょっと分からないかもしれませんが、折込のように束でめくった時の見え方というか・・一枚物なら目立たない粗さが何となく感じるのです。それから、薄いと反対側が透けてしまうんですよ。

微妙な印刷物の質感、色合いは、紙が薄いと劣る。特に写真多用の商品カタログとか、見た目の美味しさや彩度を重視するメニュー系のチラシ、ビジュアル系のカタログは厳しいですね。写真多用の印刷物の必要な紙厚は、裏が透けないことなんです。なんで裏が透けない紙が必要かというと、裏の写真と表の写真が重なり、透けていては写真が濁って綺麗じゃなくなるから。これはメニューなどの食品やファッション衣料の広告としては、結構致命的な欠陥。

新聞折り込みは、新聞に折込まれているから、室内で初見となります。捲った時に、下は新聞やテーブルなのであまり透けませんが、室外のポストから一枚一枚取り出されるポスティング広告は、外の太陽光の下、スケスケになりチラシがきれいに見えません。室内でも透けるチラシはペラ状態で初見となります。

薄いチラシは、リサイクル業者さんやブランド物の買い取り業者さん達のチラシが結構目立ちますね。折角綺麗なデザインで、写真も多数、高級感を演出しても、紙を節約して42kgとかの超薄紙を使っているので商品が透けてしまい、写真の見栄えがかなり落ちます。

ポスティング広告は、外で手に取った時の初見の印象が大事。

折込広告として、何とか写真のクオリティを酷く落とさずギリギリの鑑賞に堪える厚さが53kg。但しメニュー物としてはアウト。これが53kg。
対してポスティング。表で初見をするのがポスティング広告なので、キャリア25年のポスティングオヤジとしては、ポスティング広告の紙厚は最低限60kgの紙を使って欲しいと思っています。

ポスティングチラシ、失敗する紙の厚さ。紙厚

それと、「ポスティングは手で配るからどんなに薄くても構わない。」みたいな勘違いで、とんでもなく薄い紙で印刷発注される方も極たまーに居ます。正直言ってこれは全くの逆効果なのでやめた方が良いですよ。計測していないので分からないのですが、おそらく40k未満の紙だと思います。B5でもまったく腰がなく、パラファインかビニール袋のシートを配っているようなチラシが過去ありました。小雨が掛かると一瞬でぐちゃぐちゃになるし、何と言ってもビニール袋を一枚一枚ポストに入れているような感触なので、ポストに奇麗に入れることが不可能なんですね。

衣料品最大手のチラシも、折込広告用の超薄いチラシをポスティング各社が配っています。あれ、おそらくどこの業者さんも困っているはずです。いくら何でも薄すぎてちゃんと折れないし、薄すぎて撒くのもすごく苦労しているんですよ。折角の奇麗な衣料品も写真が透けすぎてカッコよく見えません。もう少し厚い紙を使った方が絶対良いですよ。

ネット印刷とポスティングチラシ

流行りのネット印刷は、90kの中厚紙が主流です。
多くのA4納品は四方断ちもされていて、70k~90kなので、ほぼ裏が透けず印刷物の見栄えも良い。
ポスティングは、A4中厚が主流になってきました。

なんでネット印刷は、デファクトで中厚紙の受注になるかというと、恐らくではありますがこう考えます。

ネット印刷のA4は、色校正がありません。そして1000枚とか5000枚~万単位で色々なチラシを同時受注します。少ない枚数の受注では、一つの版に別々なデザインのA4を張り付ける・・ということをやる。こうしてコストを抑えている。こうなると印刷の段階で全部のデザインの色や写真が綺麗に出るように調節できない。あくまでも平均的にきれいに出る調整しかしていないと言うか、出来ないのです。

ここで、裏の写真が透けてしまう折込広告用の薄紙をデファクトで使うと、電子入稿で色校正なしの場合、苦情連発と言うことになってしまう。

ネット印刷は、印刷の知識があまりない方たちも、プリンター出力と同じように、気軽に発注出来るのが特徴。受注側が予め、紙厚が原因の印刷クオリティの劣化をさせないよう事前に中厚紙の受注をデファクトにして、品質を確保しているんだと思います。

ポスティング 最適なチラシの厚さ

ポスティング屋は1枚単位で印刷物を眺めるので、私の経験則だとB4印刷で、印刷物の体裁として美観対面が整う厚さは、コート紙で1枚8g以上。四六版だと8面取りなので、8×8×1000 連量で64k以上ということになります。

ポスティング屋のオヤジが薦めるチラシの紙厚は、ネット印刷のA4は80kg以上、大部数のB4輪転印刷でも最低限60kgは確保して欲しいというところです。

出来栄えは、明るい所で確認しよう。

ポスプロポスティングの特徴は、出社社員によるバイク配達100%、全ログ提出で安心できます。対象エリアの潜在的需要を浮かび上がらせたり、エリアパフォーマンスの計量は、バイク利用で綿密緻密なポスプロ品質が前提になります。

秩父宮ラグビー増

ポスティング屋の天気予報 お勧めのサイトは?

ポスティングとposu_o

大雨が降るとポスティングは出来ません。

ポスティング屋をやっていると「この仕事は天気との闘い」と思うことが多いです。
特に最近、やたらと雨の日が多く、配れない日が増えてきています。

地球温暖化の影響が段々と強くなってきたのか、雨が多くなった以上に集中豪雨やゲリラ豪雨、スーパー台風、冬のドカ雪・・等々、日本各地に気象災害がもたらされています。

かつて昭和の時代は、秋から冬にかけて90日連続で雨が降らない・・なんてニュースは毎年のようにあったんですよ。東京の秋冬は天気は安定している、というかつての常識は全く通用しなくなりました。

雨の日のポスティング作業

悪天候時のポスティング作業ですが、雨の日はどのくらいで中止になるか。

雨で道行く車のワイパーが動いていて、その動作が早めの間欠ワイパー以上の動きの時は、配れません。
ゆっくりとした間欠ワイパーの場合は配達続行です。だいたい秒数にして5秒ぐらいでしょうか。降雨量としては多分1mmぐらい。5秒より短くなり、ワイパーが連続で動いているような雨では、ポスティング出来ません。

団地オンリーで、傘をさして歩いて配る程度なら何と出来ますが、ザーザー降りという感じだと足元も悪くなり、傘も厳しいでしょう。

ポスティング会社の親方としては、毎日毎週、天気予報を確認するのですが、色んな予報を見たり聞いていて思うのは、衛星画像の動画、雨雲レーダーの動きに注目するのが一番ということ。

最近の天気予報はスパコンの雨雲の予報と連動させています。これはかなり信頼できます。
まず、今日明日の天気予報で一番信頼できるのは、NHKの天気予報内で、キャスターが動かすスパコン予想が1番

但し、ポスティングは、リアルタイムでピンポイント、例えば、東京都昭島市玉川町の現在の天気の状況と、30分後同じ場所の確度ある予想は?のような超極ピンポイントで予報を知りたい場合が日々あります。

また、今日から明日にかけて東京都八王子市の天気予報を正確に?というような日々予報も欲しい。さらに、向こう1週間の週間予報も、1か月も必要。それぞれ最適な”当たる”予報が欲しいということになります。要求色々なんです。

とりあえず、通常の天気予報は置いといて、1日の中でポスティング業務の撤収や待機、休息時間の変更をポスティンガーそれぞれに指示しなければならない時の超短期のピンポイント予報について考えてみました。

これ、天気予報にはないので、自分で予想するしかありません。
毎日の経験からで言うと、やはり現実の雨雲の動きを観察するのが1番です。

では結論から。

東京アメッシュ ポスプロ

ポスティング業務、注目の天気サイトランキング

1位 東京アメッシュ
2位 NHK天気予報、スパコンの雲の動き
3位 YHOO天気予報 雨雲の動き
4位 各社のメッシュのレーダー予想

ポスティング屋の短期ピンポイント天気予測、経験則第1位

1位 東京アメッシュ

https://tokyo-ame.jwa.or.jp/

これは天気予報のサイトではありません。

東京都下水道局の雨雲レーダーのサイトなのですが、このレーダーは現状の雨の降り方と実際の状況がピッタリ合います。予報者の脚色が一切なく、客観的に今の状況を伝えてくれるだけですが、これが価値あるのです。

アメッシュは120分前の雨雲の様子から現状まで、東京を中心とした一都三県の雲を、五分ごとの時系列で見ることが出来ます。雨雲の湧き具合、方向、進む速さが色別に確認できますし、市より狭い町丁単位で確認もできます。これを見て、「東京の天気とは言っても、場所により晴れだったり雨だったりと、天気はいろんなところでマダラなんだなあ」と改めて確認できたものでした。

画面に白い雲が湧き始まると曇り始まる。白い雲の広がりで、小雨か場所によりどんよりとした曇り。薄い水色のエリアは雨が降っています。白地に薄い水色がブツブツ湧いている感じだとポスティング業務ボーダーの雨。濃い水色がプツプツ出始めると結構な降り方になり、水色1色だとポスティングは厳しい。青色はザーで不可能。それから黄色・緑で夕立や集中豪雨レベルとなり、赤と紫はバケツをひっくり返すような豪雨、長時間続くと退避レベルとなります。

このサイトの良い所は、ポスティングが出来る所、出来ない所がピンポイントで分かることなんですが、他のレーダサイトとの一番大きな違いは、雲の動きの正確さと雨雲の湧き具合が目視で良くで確認できること。白い粒々や水色の粒々として、雲がわく出す様子が画面上で分かるのが一番大きい。

一切予報や予測はないのですが、一般の天気予報の天気概況を参考にすることにより、向こう30分~1・2時間後の天気はかなりの精度で予測できます。単純なピンポイント予報は、色んなお天気サイトにもあるのですが、東京多摩のどこかの場所をピンポイントで知りたいのに、多摩はほぼ同じで実際は役に立たない。あれよりは遥かに良いですよ。

このサイトを毎日のように見ていると、多摩の自分の郷土、例えば日野市とか八王子市多摩市の天気の特徴とか段々と分かるようになってきます。

これほんと。それについてはまた次回、気の向いたときにでも書きましょう。

次に上げられるのは、NHK天気予報のスパコンの雲の動きです。これは8時間後とか、翌日の雨雲の動きの予測を知りたい時に最も参考にします。朝七時前、お昼前、夕方にNHKで確認するのですが、キャスターが「動かしてみましょう」と言いながらサッと動かしてしまうので、再確認したい時、直ぐ見られません。。

東京アメッシュ23区 ポスプロ

事後、NHKのニュースサイトのお天気コーナーでもう一度確認するのですが、サイトに動画をアップするのにタイムラグが結構あるから、そこがもどかしい。是非、もっとスピーディに動画UPするよう改善してほしい所です。できればスパコン予想は、番組内だけでなく、常時ネットで開示してくれれば良いと思いますが、コンテンツの権利とか視聴率とかの問題で難しいんでしょうか。

3位はYAHOO天気予報内【雨雲の動き】です。これもどこかのスパコンの雲の動きの予想ですが、NHKとは微妙に違うように思えます。筆者としてはNHKのスパコンの方が当たるような気がします。それとこれ、向こう6時間後までしか予想画面がないんですよね。精度はともかく12時間以上の予想が欲しい所です。

4位 各社のメッシュレーダーの雨雲情報ですが、これでも良いのですが、予測に重きを置いたNHKやYAHOOのスパコン予想や、あくまで120分前から現在までの客観情報の集積のアメッシュと比べると、それぞれの専門に特化したアメッシュやNHK、YAHOOのスパコン予報の方が私の好みとなり、4位としました。

以上、気象庁発表やそれぞれのお天気キャスターの予想を参考にながら話ですが。

東京アメッシュ、一度お試しあれ。

テルテル坊主

用紙はA4かB4?|ポスティング広告に最適な版は?

立川市 ポスティング ポスプロ

立川駅前にて

今日はポスティング広告におけるチラシの大きさについて考察します。

ポスティング広告は長い間、折込広告の代用や補完として扱われてきました。
折込広告のサイズは、新聞に折り込みますから、キッチリ綺麗に折込める大きさ、すなわちB4サイズが主流です。

B3とかB2という大きなチラシでも、新聞販売店には、二つ折り四つ折りにしてB4の状態で卸されます。

印刷屋さんも、このB4大の折込チラシを一番効率よく印刷できる四六判の印刷機を大挙導入しました。

ところが、手配りのポスティング業者からすると、B4では大きすぎて配れません。

一昔前、ポスティングでB4チラシを頼む際「折りたたみながら撒いてください」という要望がありました。それもしたことがあるのですが、結局、折りながら・・という工程が増えてしまうので、ポスティングの単価を上げざるを得ません。

また、ペラペラのB4チラシをたたみながら撒くというのは、ポストに綺麗に入りませんし、見栄えも悪い。さらに、大きくてチラシの頭がポストからはみ出てしまう・・はみ出さざるを得ない状況も多々出てしまうことがある。

ポスティングの後、雨が降り、はみ出たチラシが原因で「ポストの中が水浸しになった」他のチラシに合わせて入れたら「チラシがぐしゃぐしゃに入っていた」という苦情がクライアントに入ってしまいます。

そこで弊社は、B4以上の大きさで受注する場合には、折加工を加えることを前提で受注しています。

B4チラシは事前に折加工を加える方が、コスト的にも受取人様の負担、美観からも適しているのです。

時代はA版の時代へ。

時代が流れ、紙媒体が折込広告からポスティング広告にシフトするにつれ、B4大のチラシの納品だと、折加工のコストが加わるというデメリットが浮き上がってしまいました。

それを回避する方法として、折加工をしなくても配れるA4大の納品がポスティング広告の主流になりつつあります。B4上質紙が定番だったリハウスや住友不動産販売の”物件募集チラシ”が、今ではA4に代わりました。これは時代の流れを象徴する出来事だと思います。

ついでにコストで言わせてもらうと、印刷屋さんが持っている印刷機は折込広告に適したB版=四六判の印刷機が主流なので、A4で受注するとわざわざ大きなB4で印刷して、後でA4に断裁するなどコストがかえってかかる場合があった。

A4、つまりは菊版の印刷機が適しているけど、折込広告に特化した印刷業者さんは四六判の印刷機しか持っていない。一時期B4ではなくA4でチラシを同数で頼むと、A4の方が紙量が少ないはずなのに B4より高い見積もりが出ていた、なんて話もしょっちゅう耳にしていました。印刷屋さんがA4の印刷を嫌がっていたんだね。

国際的な紙の大きさの標準はA版。

なぜ日本ではB版が主流になったかというと、江戸時代の公文書や障子の版型が美濃版だったので、それに大きさが合致するのがB版だったからだそう。

私が使っていた頃の教科書やノートはB5サイズでしたが、現在の教科書はA4。
ノートもA4が多くなった。ランドセルが少し大きくなったのは、A4サイズに合わせたからだそうです。

B版を多用していた日本は実は少数派だった。
国際的な標準化の流れとグローバリズムに合わせ、企業のドキュメントもB4からA4に変わりました。

ネット印刷の若い経営者さん達は、この流れを早めにつかんだのかもしれません。
ネット印刷のサイトでは、A4のチラシ・フライヤーの印刷コーナーに直ぐ飛びます。
ウインドウズ10もマックもA4前提で造られているから、PC画面もB4縦置きドキュメントよりA4の方が見やすいような気がします。

しかしながら、「B4とA4では基本的に情報量が違う・・やっぱりB4で・・」という意見も強い。既成のイメージが強いのか、不動産の販売チラシはやはりB4、B3が多い。

ポスティング屋的には、B4は折らなければ配れないので、折られるのを前提としてデザインしてください・・また、ポスティングは明るい太陽光の下で初見になるので、透け過ぎない60k以上の紙を使ってくださいと言うしかありませんが。

ポスティング広告に適した版は?

ここまでA版をさんざんもち上げましたが、ポスティング屋的にはA4も問題がないわけではありません。

今はやりのネット印刷の業者にA4を頼むと、ほぼデファクトで90kのコート紙で納入されます。この中厚のコート紙、意外に曲者で、ポスティングすると静電気と印刷のインクでくっ付いてしまうのですよ。配達員は1日数千枚配るのですが、くっ付いていてそれを剥がすのに手間取り、しまいには指の腱鞘炎?になってしまうのです。

B4の場合なら、折加工を加えた後なので、隙間に空気が入っていて、くっ付いて配りにくいということはありません。

じゃあ、あまりにもくっ付いているA4も折り機にかければということになりますが、見た目かなり小さくなり ますから得策とは言えません。

あまりにもくっ付きすぎるA4は、腱鞘炎対策で配達員が自分で折る場合がありますからご注意を。

折らなくても直ぐ摘まめるA4の紙と言えば、コートのない上質紙、または、あまりくっ付かないマット系のコート紙を使うと良いのではないでしょうか?これならポスティング業者がわざわざ折って配るということも少なくなるでしょう。

B4はそのまま配るということはないので、折加工前提でデザインを考えておけば良いのでは。

筆者お勧めは、A3の二つ折り。パンフレットA4の見開きにしてポスティングするのです。A4三連の観音開きも良いでしょうね。

情報量と高級感がグッと増したポスティングチラシが出来上がります。

雨ニモマケズ・・・

pride and history

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かにポスティング

一日に酒二合と
ラーメンと少しのおかずを食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに

チラシは入れるなと言う人がいたら
ゴメンナサイと謝り
そして二度は入れず

バイクを止めては跨り
たくさん積んだチラシは重いけど

東に転倒した郵便屋さんがいたら
近寄ってこぼれた郵便を一緒に拾い

西にヤクルトのジャイロがあれば
そっと走って丁寧に追い抜く

南に新聞屋さんのカブが見えたら
遠回りして別な場所を配る

北にバイク便のライダーがいたら
左によって道をあける

日照りの時はポカリを飲み
寒さの夏はカッパで配る

みんなにビラまきと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうポスティンガーに
わたしはなりたい

 posu_o  コラボby賢治

このような人って本当にいるんです。

ポスティング。 ”成功と反響”の要は エリア割 にあり

エリア割とは

ポスティングエリアとは?

住居表示を参考とし、共通のマーケティング特性、地理特性、配達特性により区分けされた一連の配達地域のこと  posu_o

難しく書きました。

ポスティング広告のエリア割について、皆はどんなイメージを持っていますか?

「住所ごとに発注出来る」「新聞折込より細かいエリア選別が出来る」「指示すれば自由に指定できる」ということですかな。

一番多いイメージは「住所ごとに」ということでしょう。
住所ごというのはいわゆる町丁目ごとに発注するということです。

住所は、国家プロジェクトで決められてきました。

住所という万民に分かる共通プロトコル(コミュニケーション規約)を使えば分かりやすいし、人に伝えやすい。

ポスティング会社は、ほぼこの住所ごと(~町・○丁目)で区割りして受注しています。

ただ、住所だけでポスティングのエリア割をしようとすると、問題だらけで実際には使えないのですよ。特に多摩では調整が必要。

ではどのようにエリア割をすれば、ポスティング業的に意味があるのでしょうか?
さらに、このエリア割の技能が実はポスティング広告の成否を分ける大きなポイントだとしたら、どうでしょう?一度考えてみる必要があります。

住所、住居表示によるエリア割

「住居表示」という言葉を調べると、昭和37年に施行された「住居表示に関する法律」が出てきます。

では法的定義を見てみよう。

住居表示に関する法律、第二条(昭和三十七年五月十日法律第百十九号)

(住居表示の原則)
一  街区方式 市町村内の町又は字の名称並びに当該町又は字の区域を道路、鉄道若しくは軌道の線路その他の恒久的な施設又は河川、水路等によつて区画した場合におけるその区画された地域につけられる符号及び当該街区内にある建物その他の工作物につけられる住居表示のための番号を用いて表示する方法をいう。
二 道路方式 市町村内の道路の名称及び当該道路に接し、又は当該道路に通ずる通路を有する建物その他の工作物につけられる住居番号を用いて表示する方法をいう。

世界的には住居表示の方法として、二の道路方式が主流だそうです。ですが、日本では一の街区方式も併用しています。というか、街区方式のほうが圧倒的に多いような気がする。

余談ですが、街区を構造に取り入れているのは、僕の知る限り、日本とフィリピンの一部(新規開発地域)のみとなっています。
韓国もかつては街区ベースでしたが、2014年1月よりシステムが変更され、街路(ストリート)を基本とする形になりました。
情報提供をいただき、北朝鮮でも街区ベースの住所が利用されているという話を聞きました。ただ、裏付けはできていません。

韓国という国柄は、一度方向を決めたらとことんやる、ということだそうですが、ものすごいスピードで区画整理したのかもしれません。

現代でも土地の登記は、名称ごとに分筆したときに附番された土地番号(地番)を使います。
以前は慣行的にそれを住所として使っていましたし、今でも住居表示されていない所は地番が住所になります。

住居表示は区画整理とともに附番されるのですが、行政の区画整理のスピードはなんでこんなに遅い(20年30年かかる)のか?・・筆者には了解不能です。

多摩には住所がいまだ地番の地域が大量に残っています。

さっぱり家を探せない地番錯綜地域もある。(日野、八王子!)。ポスティンガーや郵便、宅配便の配達員が困るではないか。地番表示地域、地番錯綜地域の放置による宅配、郵便、新聞、ポスティング事業者の被る経済的損失はいったい毎年いくらになるのやら・・

ポスティングで問題になるのがこの放置されっぱなしの街区、要するに大字町名と旧町名、旧村・・江戸時代の名主の領地?お寺の領地?の名残がいまだに残っている大字小字。

大字、旧町名ごとの配達は、エリアが大きすぎたり小さすぎたりで規則性が無く、宅地や丘陵地帯を無規則無定形に横切っている場合が少なくありません。道路工事、河川改修、宅地開発や商業開発などで、明らかな住居区界の異同があっても、住居表示が採用されないままの場所もたくさんあるということです。

このような区割りのままでポスティングすると、配達の境界は無規則に住宅地を蛇行したり、擁壁の上下を上がったり下ったり・・家が全くない場所も配達マップに入ったりと、正確かつ効率的なポスティングが出来ません。

片倉周り

片倉周辺行政区画割 1/25000地形図ベース

例えば、八王子の片倉。行政の区分によると東京工科大学から片倉台団地、京王片倉の駅周辺まで全部片倉(上図)マーケティング的には東急片倉台は、北野台、絹ヶ丘などと共にそれだけで配りたい。だけど片倉全体の受注だとそれが出来なくなってしまう。八王子市はなぜ片倉台団地造成の時に、住居表示しなかったのかよくわかりません。鑓水2丁目も団地部と分譲住宅部、ローカルな住宅過疎地域が混在したままです。

鑓水周辺住所割

ポスプロのエリア割だと、片倉はもちろん片倉台と片倉駅周辺に仕分けします。鑓水二丁目も団地は賃貸と分譲に仕分けし、分譲住宅も別途設定します。
行政区画の鑓水2丁目で発注すると、別途に指示しなければ配達員は楽な順に配りますから、団地ばかりに入るということになります。

片倉~鑓水ポスプロエリア割

ポスプロの片倉~鑓水周囲エリア図

ポスティングの区割りの方法

ポスティング広告における、配布単位=エリア割は、行政で標準化された”住所”による区分けをベースに組み立てます。ただしあくまでもベースとしての話。

同じ町名でも高級分譲住宅地やマンモス団地のすぐ側に牛舎や養鶏場、畑があるような田園地帯も同じ町名だったりすると、その町名をポスティングのエリア割として採用できません。江戸時代からあるような狭小な旧町が累積している八王子中心部もダメ。

マーケティング的に使えないし、仕分けも困難、配達難度も増えるばかりで採用出来ないのです。

このような地番地、大字地区、旧町名地区は、区画整理の先取と、地理特性、マーケティング特性、配達特性に応じて分け直しをします。

まず住所表示で区切ってみますが、地番表示の旧町名と混在しているところが出てきます。そこでもう一度住所表示を参考にしながらそれぞれの手法を取り入れて総合的に切りなおしていきます。

◆区画整理事業の先取り?

これは市町村の区画整理事業の計画を調べ、街区方式を先取り予測して仕分けを行うということになります。

◆マーケティング特性によるエリア割?

似た家族構成や年齢層、購買層を持つ家並み集団が群れているような場所を他と分けてエリア割りします。

例えば旧村大字町名区界の真中に、分譲住宅地や巨大団地が開発された場合などは、同じ町名のままでも、団地外ののどかな田園風景地帯や、丘陵地帯と巨大団地は仕分けされます。

◆配達特性による区分け?

田園丘陵地、崖線、住宅地を無規則無定形に蛇行横断しているような古い町名区画を守っても配達の支障になります。そもそも道路もない山中に家はありません。ポスティングのエリアとしては対象外になります。配達員が無理なく自分の配達場所を確認できるよう、道路や鉄路、河川、崖線の上と下、尾根の背骨などに沿ってエリア分けをいたします。この手法で大きすぎる大字エリアや小さすぎる旧町は、分割したり統合したりします。

ポスティングのエリア割は、これらの要素を絡めながら行います。

片倉町の例だと東急片倉台団地だけを分譲住宅として他と区分けします。住宅の無い東京工科大学周辺はエリア割しません。

ポスティングの部数表の見方

国勢調査や市町村発表の人口統計データのままだと、まともにポスティングの企画が出来ないので、統計はポスティングの部数表にはなり得ません。住所表示の不完全さを理解の上で、万民に最も分かる共通プロトコルとしてのメリットと、不完全さを精査した上でポスティング会社の部数表を見てください。

多摩で経験の浅いポスティング業者さんや素人業者さんはこの事情が分かりません。激安業者さんはこのリスクを回避するために、配布率を落として値引きします。

受注間口を広げたい業者さんは、取りあえず人口統計データをダウンロードして、部数表や世帯表として一都三県全市町村貼り付け、受注後外注します。

結果的にターゲットとのミスマッチ・取りこぼしが多い”ユルイ”配達になると、ポスティングの効果は激減します。

業者の部数表や配達計画の裏をよく見る目を持つことが、ポスティング成否のカギを握ります。

エリア割バナー

ポスティング会社の健康診断

健康診断ポスプロ

今日、健康診断を実施しました。

ポスティンガー、ポスティーナ達は8時半に朝礼点呼。その後、それぞれの持ち場を少しポスティング。10時には全員立川市の多摩健康管理センターに集合です。

「ポスティングバイクが何台も健康センターの駐輪場を占拠したのかなあ」と思うとちょっと恥ずかしいような、申し訳ないような気がします。

しかし、配達員各位には、さっぱりした格好で行き、機敏かつ節度ある行動を指示していますから、心配ありません。

当然ですが、ポスティング会社でも社員を雇えば、健康診断を受けさせる義務が生じます。

健康診断は、 労働安全衛生法 で

事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行なわなければならない。

と定められています。

ポスプロ健康診断2016

ポスティング会社も当然健康診断2016

配達を委託の内職契約で行うなら、雇い主に配達員の健康診断の義務は生じません。が、弊社では基本的に配達員と雇用契約を結びますから、健康診断の受診義務が生じます。

配達員の健康管理は、労働者本人が受益するだけではなく、会社は健康な人材を確保することが出来ること。配達の安全と質の向上が図れること。そして、お客様からは、配達業務の信頼を得ることが出来ます。ひいては地域社会や国の利益に繋がっていきます。当然費用は会社負担。

そして、雇用契約を結ぶということは、配達業務を労働基準法の監督下に入れるということになります。当然、36協定や就業規則、有給休暇、休日出勤-残業管理が必要になります。弊社の体制は、ポスティング会社としては珍しいかもしれませんが、これも経営戦略です。

私が若きサラリーマンだった時、健康診断が嫌で嫌でたまらなかったというか、理由を付けて逃げたこともあった。(総務の人ごめんなさい)

いざみんなに受けてもらう立場になると、嫌がるなんてとんでもない!社会の保護、経営者の気持ち・・知らずだったんだなあオレ・・と改めて認識させられますよ。

毎日、長時間バイクに乗ってポスティングする配達員は、体調とともに毎日の健康に気を使わなければならないのは当然。バイクの運転とは、ある意味凶器に跨っているようなものですから、心身共に健康な状態を維持する必要があります。

バイクを使うポスティング会社の仕事は、プロのライダーの端くれともいえます。それなら、適用外といえども、旅客運送事業者並みの運行点検は必要でしょう。

 

ポスティングスタッフ募集

健康診断開催!

 

 

バイクポスティング 移動距離とタイヤの話。

アパマンポス3500枚ログ

アパマンポス3500枚ログ

バイクポスティングの1日の走行距離は、どれくらいなのでしょうか?

GPSでポスティングを管理するようになると、マップ上に表される航跡だけではなく、移動距離や移動速度、さらに高度までデータログに記録されます。

ログが配達員への個別指導に役に立つのはもちろんですが、距離や速度などを統計的に管理すると、ポスティングの仕事の中身というのが、また別な角度から見えてきます。

そこで、走行距離を統計的にカウントしてみます。

すると、軒並みポスティングで一日平均50km、アパマンポスで70kmにもなります。青梅などに遠征すると・・時に120Kmもの距離を走る時があります。

因みに、フル稼働のポスティングバイクは1か月で1000km、年間で1万km以上走ります。

また、ポスティングは長距離走行だけではなく、1日中発進停止の繰り返し、 激しいブレーキングにより物凄い勢いでタイヤが消耗、故障もします。

新聞屋さんだと朝夕刊250件づつですが、郵便、ポスティング屋は1日中。
恐らくですが、バイクを使う職業でタイヤの消耗が激しい順位なんて出したら。

1位    ポスティング屋
2位    郵便配達
3位    新聞配達
4位以下  ピザ屋さん ヤクルト配達 バイク便

ていうことになるのではないでしょうか。

年間23本

年間23本

毎年年末になると、1年間で変えた廃タイヤをまとめてタイヤ処分業者に持ち込むのですが、今年は23本でした。

ポスティングスタッフ募集

ポスティンガー・ポスティーナの資質とは?

ポスティングマインド

今日はポスティング配達員(ポスティンガー・ポスティーナ)に求められる資質、人物像を探ってみたいと思います。

まず必要な資質は、プライドが高い方、つまり自尊心が高い方です。 これって皆さん意外に思われるかもしれません。

会社はポスティンガー・ポスティーナがチラシを積んでバイクに乗ったら最後 、後は、彼彼女の仕事に全幅の信頼を寄せます。

もちろん、配達エリアや伝票の順番、撒き方は指定します。基本動作、職務中の挨拶、身だしなみは当たり前です。

しかし後は、どう配ろうが回ろうが、撒き方は本人の自由。

休息時間もタイミングも自由。

コンビニで休むのも公園で休むのも、吉野家で牛丼の大盛を食らうのも自由。ATMに行ったぐらいで目くじらは立てません。

撒くのが早い遅いも、体力と経験、器用さと才能の問題です。

”自己責任と自己管理”

”事業所や工場で束縛管理されない”

それが、ポスティングの仕事です。

みんなとどうやらプロ営業職、自由業や自営業、総合職、特別職に近いですね。

だけど、通常、芸術家やプロスポーツの選手でもないかぎり、自由業、営業職、自営業、総合職、特別職っていうのは、人間関係の構築力が基本能力で、結構敷居が高いかも。

しかしポスティングは大丈夫。

AM8:30に出社。バイクの給油点検、朝礼点呼、配達エリアの確認と伝票地図確認、荷積み検品を経て、最後にGPSの電源を確認して各自配達場所へ向かいます。

出れば他の社員とやり取りすることもなく、同僚とも離れ、もちろん煩い管理職や親方に怒鳴られて作業するわけでもない。

だからこそ、独立独歩で自分の責任をキッチリこなす人、何かあってもまじめな対処が出来、責任感旺盛な人、つまりプライドが高い、自尊心が高い方が向いてるのです。

まあ、プライドって学歴が高いとか、職歴が凄いとか、そんなことではなくて、もちろん虚栄心でもなく・・

コツコツと人が見てない所でもまじめに仕事が出来て、それを会社も認めるし、また分かる。結果自分も会社も満足するさせることが出来る人ってことかな。

このような資質のある人を会社も大事にすると大量で大変なポスティングの仕事も履けるし、本人も充実したものになっていくようです。

そして撒けば撒くだけ収入になる。

ポスティングセミナー

このプライド=自尊心がベースとなっている”まじめさ”がある方であれば、人間関係が煩わしい人とか、おとなしい人、女性や高齢者はもちろん、耳が不自由だろうが、学歴職歴に自信がない人、元ニート氏や引きこもり君ももちろん大丈夫です。

後は、特別不器用でもなく方向音痴でもなく、バイクを安全運転することが出来ればOK

ポスプロではバイクポスティング現在配達員を募集しています。

ポスティンガー・ポスティーナ志望者諸君 来たれ!

未経験者は懇切丁寧に指導します。

バイクポスティングと交通違反

止まれ標識

ポスプロのポスティングは、専用スクーターを使います。徒歩で配る場合も現場までは、スクーターで行きます。

 広い多摩地区のポスティングでは、軒から軒への移動時間の短縮の為に機動力が必要です。

特に丘陵山坂田園地帯を配る場合や、セグメントポスティング=戸建選別やアパート・マンションポスティング、指定マンションポスでは、徒歩ポスでは枚数が撒けないし、チラシの重さで歩くだけで疲れてしまいます。

ついでに言うと、戸建て指定ポスでターミナル駅周辺もバイクがないとかなり厳しい、マンションとビルばかりで戸建てを探すのさえ難しく、徒歩ではとても無理ですね。

多摩地区でのポスティングは、ポスト間の距離、重いチラシの重量に耐えうる点、配達密度や枚数、配達速度、そして安全とセキュリティー、すべての点においてバイクの機動力は必要。

バイク配達員は、弊社で雇用した社員になります。内職委託や請負ではない、正社員とアルバイト、パート社員による、プロフェッショナルなポスティングを目指しています。勤務は、朝8時半から16時-18時ごろまで。ポスティングで月3万なんてことはありません。ガッチリ配達で1人前に稼いでもらう。

バイクポスティングで必要なことは、まず安全運転と何? 

バイクを使う職業はすべて安全運転が必須。「バイクの運転には注意して、事故に注意して」は毎日朝礼で確認しています。

そしてポスティング会社ならではのこれとは別に特別に注意することがあります。それは、順法運転の必要性。特に「一時停止と一方通行の逆走には特別注意せよ!」ということです。

アパートマンションセグメントの配達で一日バイクポスティングということになると、当然ではあるが市街地を一日中バイクで走り回ることになります。特に駅周辺には対象物件が集中しているので滞在時間が長くなる。そこに落とし穴が・・。

昼間から夕方にかけての駅周辺は、警察が交通違反で取り締まりをする場所の一級ポイント。さらに駅には繁華街があるし、駐車違反も多い。そして不審者の発見や自転車ドロの取り締まり、引ったくりの警戒とかで最も有効な警戒エリアがこの駅周辺になっているようです。

駅周辺は駐車違反のミニパトから50CCバイクや自転車に乗った交番勤務のお巡りさん始め、所轄の警官らが集団で取り締まりに集まる格好の場所だ。たとえば、所轄から警らに出された若いお巡りさんが手っ取り早く仕事をしたことにする、または手柄が上げられる可能性の高い場所はどこか考えてみればよい。先輩や上司にアドバイス、指導され、そこに磁石に吸い寄せられるように引き寄せられる場所とはどこか。それが駅周辺です。

駅周辺でも特に駅のロータリーの入り口の一時停止の標識の影にでも陣取り、交通取締りがてら不審なバイクや自転車を止め職務質問をするのが一番効率が高いのではないか。引ったくり犯や自転車ドロ、麻薬常習者や密売人と遭遇する可能性が高いのはどこか?それに順ずる場所としては、銀行やパチンコ屋の入り口近辺も重要なポイントだろう。

またさらに、一時停止違反を現認しやすい場所もそんな中の一つのポイントになっている。取り締まられる側から言えば、何もこんな場所で待伏せなくてもと突っ込みをいれてやりたい場所こそが逆に彼らにとってのポイントになる。まあ、文句なく現認出来て、切符を手っ取り早く切ることが出来る場所ということですな。

当社の配達エリア内では、高幡不動 北野 八王子や西八王子、立川の駅のロータリー入り口とかは要注意。ちょっと遠くは東青梅や小作、河辺駅、相模原や橋本などでも毎日のように待ち伏せがあるはず。

バイクポスティングで通る一時停止や進入禁止の鬼門の数は、朝晩通勤で乗っている一般人の方が通るそれのおそらく50から100倍に及ぶ。警官が立っている可能性が高い場所と限定するとさらに数倍の数百倍に達するのではないでしょうか。

そこにごく普通の常識人の感覚でバイクを運転しポスティングするととても免許が持たなくなってくる。
一時停止などで捕まったら、何のために一日中ポスティングしているのか分からななくなること必定で「捕まってしまいました。」と肩を落とす配達員には、「だからー」としか私は言い返せない。

だからこそ、ここでも書くのだが、バイクのポスティンガーには普通以上に、順法運転が求められる。なれない場所で、ファミリー指定のポスティングなどすると、ついキョロキョロ上の方ばかりに気をとられ一時停止を怠ったり、進入禁止の看板を見落としたりする場合がある。

しかし警官に現認されたらそんな言い訳は通じない。余分なトラブルと出費を防ぐ意味でも一時停止は特に完全停止の癖をつけなければならない。

どうすればポスティングしながらの運転で一時停止の看板を見落とさずにすむか、私は経験則からこう指導している。

止まれの看板ではなく、停止線に目を向けろ。キョロキョロしながらでも白いライン=停止線は目の視野に入る。白線が視野の中に入ってきたら即ブレーキをかけて周囲を見回せばよい。

すると、必ず止まれの道路標識があるはずだと。止まれの道路標識というのは停止線のはるか手前とか、あさっての方角の真上とかによくあり、結構見落としがちになる。だが停止線はそんなことはない。とにかく停止線があればそこでいったん止まる癖をつければ良いのだ。

では、停止線だけあって止まれの標識のない場所はどうか?と疑問するむきもあろうかと思う。だが実際走ってみるとそのような場所は、小学校前の道路の横断歩道の前とかでしか例がなく、実際にはほとんど停止線が引いてあれば、そこには止まれの標識が必ずある。

仮に停止線にばかり気をとられて止まれの標識がない場所で一時停止して、誰がそれをとがめるのか?そこは多分一時停止して止まっても十分に理由のある小学校前の横断歩道であるはずだ。

この一時停止癖を身につけると逆に面白くもある。
ポスティング屋が待伏せてるお巡りさんと遭遇する可能性が高いということは、待ち伏せしているお巡りさんに”スカ”を食わせる絶好のチャンスでもあるということ。これを一種のゲーム感覚で楽しむと、ポスティングの疲れも、お巡りさんへの苛立ちも少しは癒してくれるどころか一服の清涼剤ともなりうる。

一時停止の取締りのお巡りさんは、電柱の物陰やら建物の影に隠れているのだが、いざバイクに完全停止され左右確認されるとなると、その姿は丸見えになってしまう。停止して左右確認するとばったりお巡りさんと目が合う。

そのときのお巡りさんの態度はそっぽを向くか、下を向いてお腹でも痛いふりをするはず。^^;そこでさっさと通り過ぎないで、すかさずにんまり笑ってお巡りさんの目を見つめていよう(笑い)。お巡りさん達は、再び視線必ずをこちらに向けるのでその刹那までジッと見つめられると急に狼狽しはじめる。目が泳ぐ。あわてて再びそっぽを向くか、腹が痛いそぶりをまたし始める。

でも、中には恥ずかしさと的にかけた申し訳ない気持ちが交錯するのか、軽く会釈を返してくれる方もいる。そしたらこちらも軽く会釈するか手を上げてニッコリ通り過ぎる。

君は狩られるか、釣られるか?お巡りさんの獲物になるか?またはハンターになるか釣り名人になるか!お巡りさんと勝負である。
このゲーム感覚が身につけられれば、ポスティングをしながら一時停止で捕まるようなドジは踏まなくなる。
もちろん、私的な運転でもこの癖を続ければ大変有意義な安全運転の技術を得たことになるんだなこれが。

なにごとも発想の転換とは大事なものですね。

 

ポスティングスタッフ募集

ポスティング屋の一番大事な道具とは?

コーコス ZA-810

アディダス?ナイキ?いやあ ”コーコス ZA-810” ポスティンガー推奨。半年履いてもヘタらない。八王子「東匠」で購入

 

ポスティングする上で「一番大事な”道具”とは何か」皆さん知ってますか? これを聞いてすぐピン!と来て、第一に”シューズ”と思い浮かべた方はセンスありですね。

ポスティングという作業は見た目以上に結構大変で・・いや見た目にも大変か!(^^;)まあ運動不足解消とかダイエット目的でやる以上、週にして10時間以上、もっとありてい簡単に言えば月3万円以上の収入を得ようと思ってやるのなら、それはもう大変。

これはどんな職業にも当てはまりますけど。 これ以上のレベルでポスティングをやるとなると、朝から夕方まで連続か、毎日数時間やらなければ終わらない状況が出てきます。

そしてベテランになり、この連日ポスティングを何回もやってわかる事は何か?それはポスティングは靴が命だということ。

合わない靴やヒールの高い靴でポスティングをやると足に豆が出来てしまう。革靴はもったいないし第一滑って危ない。特に底の平らなビジネスシューズは論外なのですが、郵政民営化前の郵便屋さんは、なんと全員革の短靴で配達していた。

ポスティングの際、郵便屋さんが皆一様に革靴を履いていることに気づき、挨拶がてら世間話で聞いてみた。「いやー郵便屋さんは、革靴で大変ですね。」「運動靴履いちゃいけないのですか?。」と

どうも郵政省時代の郵便屋さん達は、規則で革靴でなければだめらしい。 筆者は、一日歩行ワークする人間の靴の消耗度がすごいことを知っているので、「そうなら毎月靴代がかかってしょうがないでしょう。」と聞いた。

そしたら、郵便屋さん「革靴は局で申請すれば支給される。」と涼しく答えた。いや驚いた。支給までするならフットワークの良い黒い運動靴タイプでも支給すればいいのに、革の短靴支給とは驚きである。

「えっだけど持って二週間でしょう?すぐだめになりませんか?それに滑るし」と食い下がる筆者。郵便屋さんは、それでも「支給されるから」と平然と答える。役所の体質か国家公務員=郵政職員のプライドがそうさせていたのかはわからない。だけど、皮の短靴はコスト以上に滑って危ないのでウオーキングを生業とする人間の間では論外のはず。それをわざわざ郵便配達員に二週に一足の頻度で皮の短靴を支給していたとは。これでは膨大なコストがかかる。

しかも彼ら労使とも・・危険を強い危険に甘んじていたということになる。著しい現場感覚の欠如とコスト無視、この体質では民営化も止むを得ないか。

私は、小泉郵政選挙以後の郵便局の配達職員が民営化前と比べると一気に若くなったのを感じていた。そしてその若い郵便局員達は自前の運動靴と黒いジャージ風のユニフォームでセッセと配達しているが、年代なのか、これまた体質かは分かりませんが、ポスト前での挨拶から現場で出くわしたときの微妙な心の機微ややり取りは薄れたような気がする。

そういえば靴のことを若い郵便配達員に質問したけど、迷惑そうな顔をされてお終いだった。ポスティング屋のおっさんと気軽に靴の世間話をするような雰囲気&余裕をかもし出している渋い郵便配達員は少なくなったようだ。

一気に45歳以上のベテランが退職して配達員が若くなったからなのか、公務員ではなくなった事実、気軽さ、地位、待遇も民営並?によってそうなったかは分かりませんが一抹の寂しさを感じました。民営化の光と影がこんなところにも押し寄せているんでしょう。

さて靴ですが・・

通常、ポスティングのような歩く作業は、郵便配達員も含め運動靴とりわけジョギングシューズが多いいのですが、実はこれ一日中はいて歩くには柔らかすぎるのです。

柔らかいと言う意味は三つあって、まず靴底のラバーが柔らかくてすぐ減ってしまうということ。もう一つは靴底の芯が柔らかすぎて一日中歩くと疲れやすいということ。最後にクッションが効きすぎて不安定ということ。

一日中いろんな場所を歩くのと、1-2時間アスファルトをジョギングするのとではまったく違う。ジョギングシューズのように底が丸っこく、柔らかく、おまけにクッションがあるというのではなく、底が固く幅広で平ら、トレッドが大きく安定しているものでなければ危険だし疲れてしまう。

一日ポスティングをやると値段の高いジョギングシューズを履いていても不満が高じてくる。

一日中歩くとなるとジョギングシューズ(7000円前後)ではなくトレッキングシューズに軍配が上がります。履き心地の良かったものはホーキンスのトレッキングシューズで実売で6000円ぐらいだったような記憶がある。

こう書いていると、「あなたの言っている靴は、トレッキングシューズでもジョギングシューズでもない、それなりのものは2万円はするし最低でも1万円以上の靴がそれに当たるんだ。」と言う突っ込みが入りそう。

それにはこう答えたい。でもそれはその道の競技アスリートの方たちが使用したり、アマチュアでも趣味やファッション、道楽や見栄、年数回の旅行や競技会の為の準備、ブランド志向として使うもの。

毎日の業務で使用する郵便局員やポスティンガー、ポスティーナが使用するものではないでしょう。性能とともにコストも最重視しなければ。

プロが一月一足の消耗品として使うのであればもっと安いものでかつ滑らず疲れず安全な物。良い物はないかと探してみるし、実験もしてみる。論外的にだめだったのは、1000円から2000円までのメードイン○○のもの。キャラバンシューズ風はラバーが硬くというよりプラスチックのような素材でぬれた路面で滑りまくる。1000円の運動靴風は、ラバーが柔らかく滑らないのは良いとしても、さらに、笑える勢いで摩滅するのも許せるとしても、芯がダンボール製でペナペナ。一日履くとすごく疲れる。水溜りをちょっと踏んでもアウトである。

考えてみるとスリッパにスポンジラバーと紐をつけた靴で一日ポスティングというのは無理がある。 6000円前後のローカットトレッキングシューズ並みの性能のものを3000円前後、出来れば2000円程度で手に入らないか考えてみる。考えられるのは、アウトドアショップなどで3000円ぐらいで行われる”売り出し”に目をつけるのもいいかもしれない。

ただ、ノーブランドで国産ではない。安かろう悪かろうの品物もありそうなので、それなりに取捨選択の目を養う必要がある。それに、いつでもどこでも手に入るというものでもない。

ポスティング足元バナー

そこで筆者がお勧めの靴であるが、ずばり安全靴である。安全靴とはつま先に鉄のカバーが仕込まれた、100%業務用の靴で、主に工事現場とか重いものを扱う運輸、倉庫業、滑りやすい現場がある工場や清掃現場などのプロの現場で使われている靴。これを試してみた。

これが調子いい、つま先のカバーは最近のものはプラスチックで軽くなっているし、第一つま先のカバーを支える靴底は硬く幅広で安定している、ラバーも耐油性のある物で濡れた鉄板の上でもあまり滑らない。トレッドもビブラムソールのようなものもある。

底が固ければ一日中歩いても疲れない。地下タビのような柔らかさの680円シューズの1/3。耐候性能も良いし、2980円の運動靴の倍以上長持ちする。それに安い。探すとかわいい女性用も結構あるのです。

ただ、格好悪いとか、運動靴より少し重いというのはあるかも。ただ、プロのポスティンガーとしては滑らない、疲れない、安全、安い!でまったく気になりませんね。

全国のポスティンガーとポスティーナ、若い郵政職員のお兄さん達、それと電気の検針員とかあと新聞配達の諸君。一度安全靴を試してみてはいかがですか。 筆者お勧めのウオーキングシューズは安全靴です。

 

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