政府統計を扱うサイトに”e-Stat”というポータルサイトがあります。
各省庁がバラバラに統計データの発表をするのではなく、一つの窓口で全ての政府機関の統計を統合的に閲覧、ダウンロード出来るようにするという試みで、とても充実している便利なサイトです。
市場分析で良く使うデモグラフィックデータ=人口統計のデータも全てこのサイトに行けば閲覧のみならずデータのダウンロードまでほとんど出来ます。 国勢調査を使った市場分析といえば、嘗ては大きな図書館に行き、でかい本棚にギッシリ詰まった電話帳のような調査資料をどっさりと机に積んで、汗まみれ埃まみれになりながらパラパラめくっては該当箇所を見つけて付箋を貼る、一枚一枚コピーして・・・ コピーを会社に持ち帰り、ワープロのお姉さんにロータス123に打ち込んでもらい、グラフにしたり比率化してセロファンに色塗りしたりしてプレゼンマップに重ねたりと・・・途方もない時間と手間をかけてやっていたものです。今では机の上でちょちょいのチョイ!マウスでクリックあっという間に出来てしまいます。大した時代になったもんです。
同サイトの右横にある”地図による小地域分析jSTATMAP”というところをクリックして、ログインコードを貰えばだれでも電子的に上の手作業、色塗り切り貼りグラフ分析がパソコン上で素早く行えます。このようなシステムのことを横文字でGIS(地図情報システム)と格好よく呼ぶそうです。
これをポスティングで活用しない手はありません。
少し例を挙げると図1は日野市の男女別人口総数と世帯数、図2は日野市百草の住宅の建て方別世帯数になります。
下の図3は町田市つくし野周辺の一戸建数を町丁別に色塗りでランク分けした上で表示したものです。これは戸建ポスティングの基礎資料になります。駅周辺はマンションがあるので青や水色で戸建が少ないのが分かります。つくし野は閑静な住宅街なので赤~黄色が多いいですね。
図4と5はちょっと工夫を凝らしてます。 図4は八王子市南部の15歳未満人口割合を当社のエリアごとにランク分けした物になります。
見ると、みなみ野、西片倉、鑓水、上柚木、次いで下柚木、別所、松が谷と15歳未満人口割合が高くなっています。新興地区でもワンルームの多いい堀之内、東中野、大塚は、低いですね。あと八王子の中心部は若年人口のが少ないのでしょうか、大きなマンションの供給が止まると子どもが少ない町になってしまいます。 この資料は、塾や教材販売、ピアノやダンスなどの習い事の出店、販促に役立ちます。 ポスティングにはエリアマーケティングは必要不可欠ですから、このシステムを使わない手はありません。 下の図5は日野市と多摩ニュータウン地区の65歳以上人口割合ランクです。
見ると日野は旭が丘のマンションエリアや建売の多いい新町5丁目 万願寺 南平4、7丁目エリアが高齢者割合が少ないですね。面白いのが多摩NT・・ハッキリと帯状に分かれます。分譲年度の古い永山、貝取、豊ヶ丘は帯状に赤から黄色、愛宕、松が谷、桜ヶ丘住宅も高齢者が多い。多摩NT通り沿いの地区は、マンションと学生が多く青い帯になっています。分譲年度がまだ新しい南大沢上柚木、下柚木は高齢者の割合が少なくなっています。 この資料は旅行業、霊園分譲、健康食品用品の通信販売、遺言状作成などの法務相談、民間老人ホームの入居者募集、資産活用案件などで使えますね。 GISを利用したポスティングエリアマップは順次UPしていきます。 ただ一つ注意点があります。最新の国勢調査でも平成22年度版ですから「チョットもう古い」という感は否めません。国勢調査は5年置きですから・・そういえば今年がその年になります。最新のデータのUPが待ち遠しいですね。 市場分析、マーケティングを勉強中の学生諸君、かっこいいプレゼン資料を作りたいビジネスマン諸氏、これは使えますよ~