ポスティングチラシの最適な紙の厚さは?

今日は、ポスティングにおけるチラシの厚さについて考察します。

折込広告で一番多く使われるB4チラシは、薄いコート紙が普通です。
なんでこんなに薄くなったのかというと・・・ずばりコスト。

折込広告で数万部とか数十万部という枚数になると「大量に折込むチラシだからコストを考えて薄紙で間に合わせよう・・」さらに「古紙が混ざっていても、ツルツルで白い紙なら良い・・」ということで、薄くて安い紙”A3コート(※1)53kg”とか58kgと呼ばれる紙を使う。 用紙の裁断も最低限に抑えています。

※1 A3コート53Kg(エースリーコート) コートは、紙の表面に塗られているワックスのことで、光ってツルツルしているのが特徴。コートだと写真が映える。ノングレアがかったざらざらしたコートは、マットコートと呼ばれています。また、53kgとか58kgというのは、印刷用の大きな紙1000枚の重さのこと。厚いほど重く、紙の厚さを表すのに使います。

あんまり見た目が変わらなければ安い方が良いということだったのですね。
なんとか印刷物の体裁と美観を兼ね備えつつも最薄の紙がB4でいえば53kg、という判断が働いたとも言えます。

印刷屋さんはクライアントに他社とのコスト競争で、値引き要求される。お客さんは、とにかく安く!と来るので、苦し紛れにコストを削った結果、薄い紙になった。印刷の紙の厚さはについては、結構専門的な知識が必要で難しい。紙を薄くしたから見積もりが安くなったのに、お客さんは単純に値引きが上乗せされたと喜んでいた・・なんてことは結構あった。要するに、素人にはあまり分からないことだったのです。
それで、折込は薄紙が主流になったんですね。

ポスティング業者に回ってきた折込チラシ。

新聞の宅配率が下がり、折込広告をポスティング広告に流用ということになりました。これを業者として何年も何万枚も撒いているのですが、ポスティング業者に言わせてもらうと、B4折込広告の主流である53Kのコート紙、これポスティングで使うには、ちょっと薄すぎます。

ポスティングはB4だと折加工して配るのですが、薄すぎる紙は折った後の感触がペラペラで、質感がかなり落ちます。これは、配らないとちょっと分からないかもしれませんが、折込のように束でめくった時の見え方というか・・一枚物なら目立たない粗さが何となく感じるのです。それから、薄いと反対側が透けてしまうんですよ。

微妙な印刷物の質感、色合いは、紙が薄いと劣る。特に写真多用の商品カタログとか、見た目の美味しさや彩度を重視するメニュー系のチラシ、ビジュアル系のカタログは厳しいですね。写真多用の印刷物の必要な紙厚は、裏が透けないことなんです。なんで裏が透けない紙が必要かというと、裏の写真と表の写真が重なり、透けていては写真が濁って綺麗じゃなくなるから。これはメニューなどの食品やファッション衣料の広告としては、結構致命的な欠陥。

新聞折り込みは、新聞に折込まれているから、室内で初見となります。捲った時に、下は新聞やテーブルなのであまり透けませんが、室外のポストから一枚一枚取り出されるポスティング広告は、外の太陽光の下、スケスケになりチラシがきれいに見えません。室内でも透けるチラシはペラ状態で初見となります。

薄いチラシは、リサイクル業者さんやブランド物の買い取り業者さん達のチラシが結構目立ちますね。折角綺麗なデザインで、写真も多数、高級感を演出しても、紙を節約して42kgとかの超薄紙を使っているので商品が透けてしまい、写真の見栄えがかなり落ちます。

ポスティング広告は、外で手に取った時の初見の印象が大事。

折込広告として、何とか写真のクオリティを酷く落とさずギリギリの鑑賞に堪える厚さが53kg。但しメニュー物としてはアウト。これが53kg。
対してポスティング。表で初見をするのがポスティング広告なので、キャリア25年のポスティングオヤジとしては、ポスティング広告の紙厚は最低限60kgの紙を使って欲しいと思っています。

ポスティングチラシ、失敗する紙の厚さ。紙厚

それと、「ポスティングは手で配るからどんなに薄くても構わない。」みたいな勘違いで、とんでもなく薄い紙で印刷発注される方も極たまーに居ます。正直言ってこれは全くの逆効果なのでやめた方が良いですよ。計測していないので分からないのですが、おそらく40k未満の紙だと思います。B5でもまったく腰がなく、パラファインかビニール袋のシートを配っているようなチラシが過去ありました。小雨が掛かると一瞬でぐちゃぐちゃになるし、何と言ってもビニール袋を一枚一枚ポストに入れているような感触なので、ポストに奇麗に入れることが不可能なんですね。

衣料品最大手のチラシも、折込広告用の超薄いチラシをポスティング各社が配っています。あれ、おそらくどこの業者さんも困っているはずです。いくら何でも薄すぎてちゃんと折れないし、薄すぎて撒くのもすごく苦労しているんですよ。折角の奇麗な衣料品も写真が透けすぎてカッコよく見えません。もう少し厚い紙を使った方が絶対良いですよ。

ネット印刷とポスティングチラシ

流行りのネット印刷は、90kの中厚紙が主流です。
多くのA4納品は四方断ちもされていて、70k~90kなので、ほぼ裏が透けず印刷物の見栄えも良い。
ポスティングは、A4中厚が主流になってきました。

なんでネット印刷は、デファクトで中厚紙の受注になるかというと、恐らくではありますがこう考えます。

ネット印刷のA4は、色校正がありません。そして1000枚とか5000枚~万単位で色々なチラシを同時受注します。少ない枚数の受注では、一つの版に別々なデザインのA4を張り付ける・・ということをやる。こうしてコストを抑えている。こうなると印刷の段階で全部のデザインの色や写真が綺麗に出るように調節できない。あくまでも平均的にきれいに出る調整しかしていないと言うか、出来ないのです。

ここで、裏の写真が透けてしまう折込広告用の薄紙をデファクトで使うと、電子入稿で色校正なしの場合、苦情連発と言うことになってしまう。

ネット印刷は、印刷の知識があまりない方たちも、プリンター出力と同じように、気軽に発注出来るのが特徴。受注側が予め、紙厚が原因の印刷クオリティの劣化をさせないよう事前に中厚紙の受注をデファクトにして、品質を確保しているんだと思います。

ポスティング 最適なチラシの厚さ

ポスティング屋は1枚単位で印刷物を眺めるので、私の経験則だとB4印刷で、印刷物の体裁として美観対面が整う厚さは、コート紙で1枚8g以上。四六版だと8面取りなので、8×8×1000 連量で64k以上ということになります。

ポスティング屋のオヤジが薦めるチラシの紙厚は、ネット印刷のA4は80kg以上、大部数のB4輪転印刷でも最低限60kgは確保して欲しいというところです。

出来栄えは、明るい所で確認しよう。

ポスプロポスティングの特徴は、出社社員によるバイク配達100%、全ログ提出で安心できます。対象エリアの潜在的需要を浮かび上がらせたり、エリアパフォーマンスの計量は、バイク利用で綿密緻密なポスプロ品質が前提になります。

秩父宮ラグビー増

ポスティング屋の天気予報 お勧めのサイトは?

ポスティングとposu_o

大雨が降るとポスティングは出来ません。

ポスティング屋をやっていると「この仕事は天気との闘い」と思うことが多いです。
特に最近、やたらと雨の日が多く、配れない日が増えてきています。

地球温暖化の影響が段々と強くなってきたのか、雨が多くなった以上に集中豪雨やゲリラ豪雨、スーパー台風、冬のドカ雪・・等々、日本各地に気象災害がもたらされています。

かつて昭和の時代は、秋から冬にかけて90日連続で雨が降らない・・なんてニュースは毎年のようにあったんですよ。東京の秋冬は天気は安定している、というかつての常識は全く通用しなくなりました。

雨の日のポスティング作業

悪天候時のポスティング作業ですが、雨の日はどのくらいで中止になるか。

雨で道行く車のワイパーが動いていて、その動作が早めの間欠ワイパー以上の動きの時は、配れません。
ゆっくりとした間欠ワイパーの場合は配達続行です。だいたい秒数にして5秒ぐらいでしょうか。降雨量としては多分1mmぐらい。5秒より短くなり、ワイパーが連続で動いているような雨では、ポスティング出来ません。

団地オンリーで、傘をさして歩いて配る程度なら何と出来ますが、ザーザー降りという感じだと足元も悪くなり、傘も厳しいでしょう。

ポスティング会社の親方としては、毎日毎週、天気予報を確認するのですが、色んな予報を見たり聞いていて思うのは、衛星画像の動画、雨雲レーダーの動きに注目するのが一番ということ。

最近の天気予報はスパコンの雨雲の予報と連動させています。これはかなり信頼できます。
まず、今日明日の天気予報で一番信頼できるのは、NHKの天気予報内で、キャスターが動かすスパコン予想が1番

但し、ポスティングは、リアルタイムでピンポイント、例えば、東京都昭島市玉川町の現在の天気の状況と、30分後同じ場所の確度ある予想は?のような超極ピンポイントで予報を知りたい場合が日々あります。

また、今日から明日にかけて東京都八王子市の天気予報を正確に?というような日々予報も欲しい。さらに、向こう1週間の週間予報も、1か月も必要。それぞれ最適な”当たる”予報が欲しいということになります。要求色々なんです。

とりあえず、通常の天気予報は置いといて、1日の中でポスティング業務の撤収や待機、休息時間の変更をポスティンガーそれぞれに指示しなければならない時の超短期のピンポイント予報について考えてみました。

これ、天気予報にはないので、自分で予想するしかありません。
毎日の経験からで言うと、やはり現実の雨雲の動きを観察するのが1番です。

では結論から。

東京アメッシュ ポスプロ

ポスティング業務、注目の天気サイトランキング

1位 東京アメッシュ
2位 NHK天気予報、スパコンの雲の動き
3位 YHOO天気予報 雨雲の動き
4位 各社のメッシュのレーダー予想

ポスティング屋の短期ピンポイント天気予測、経験則第1位

1位 東京アメッシュ

https://tokyo-ame.jwa.or.jp/

これは天気予報のサイトではありません。

東京都下水道局の雨雲レーダーのサイトなのですが、このレーダーは現状の雨の降り方と実際の状況がピッタリ合います。予報者の脚色が一切なく、客観的に今の状況を伝えてくれるだけですが、これが価値あるのです。

アメッシュは120分前の雨雲の様子から現状まで、東京を中心とした一都三県の雲を、五分ごとの時系列で見ることが出来ます。雨雲の湧き具合、方向、進む速さが色別に確認できますし、市より狭い町丁単位で確認もできます。これを見て、「東京の天気とは言っても、場所により晴れだったり雨だったりと、天気はいろんなところでマダラなんだなあ」と改めて確認できたものでした。

画面に白い雲が湧き始まると曇り始まる。白い雲の広がりで、小雨か場所によりどんよりとした曇り。薄い水色のエリアは雨が降っています。白地に薄い水色がブツブツ湧いている感じだとポスティング業務ボーダーの雨。濃い水色がプツプツ出始めると結構な降り方になり、水色1色だとポスティングは厳しい。青色はザーで不可能。それから黄色・緑で夕立や集中豪雨レベルとなり、赤と紫はバケツをひっくり返すような豪雨、長時間続くと退避レベルとなります。

このサイトの良い所は、ポスティングが出来る所、出来ない所がピンポイントで分かることなんですが、他のレーダサイトとの一番大きな違いは、雲の動きの正確さと雨雲の湧き具合が目視で良くで確認できること。白い粒々や水色の粒々として、雲がわく出す様子が画面上で分かるのが一番大きい。

一切予報や予測はないのですが、一般の天気予報の天気概況を参考にすることにより、向こう30分~1・2時間後の天気はかなりの精度で予測できます。単純なピンポイント予報は、色んなお天気サイトにもあるのですが、東京多摩のどこかの場所をピンポイントで知りたいのに、多摩はほぼ同じで実際は役に立たない。あれよりは遥かに良いですよ。

このサイトを毎日のように見ていると、多摩の自分の郷土、例えば日野市とか八王子市多摩市の天気の特徴とか段々と分かるようになってきます。

これほんと。それについてはまた次回、気の向いたときにでも書きましょう。

次に上げられるのは、NHK天気予報のスパコンの雲の動きです。これは8時間後とか、翌日の雨雲の動きの予測を知りたい時に最も参考にします。朝七時前、お昼前、夕方にNHKで確認するのですが、キャスターが「動かしてみましょう」と言いながらサッと動かしてしまうので、再確認したい時、直ぐ見られません。。

東京アメッシュ23区 ポスプロ

事後、NHKのニュースサイトのお天気コーナーでもう一度確認するのですが、サイトに動画をアップするのにタイムラグが結構あるから、そこがもどかしい。是非、もっとスピーディに動画UPするよう改善してほしい所です。できればスパコン予想は、番組内だけでなく、常時ネットで開示してくれれば良いと思いますが、コンテンツの権利とか視聴率とかの問題で難しいんでしょうか。

3位はYAHOO天気予報内【雨雲の動き】です。これもどこかのスパコンの雲の動きの予想ですが、NHKとは微妙に違うように思えます。筆者としてはNHKのスパコンの方が当たるような気がします。それとこれ、向こう6時間後までしか予想画面がないんですよね。精度はともかく12時間以上の予想が欲しい所です。

4位 各社のメッシュレーダーの雨雲情報ですが、これでも良いのですが、予測に重きを置いたNHKやYAHOOのスパコン予想や、あくまで120分前から現在までの客観情報の集積のアメッシュと比べると、それぞれの専門に特化したアメッシュやNHK、YAHOOのスパコン予報の方が私の好みとなり、4位としました。

以上、気象庁発表やそれぞれのお天気キャスターの予想を参考にながら話ですが。

東京アメッシュ、一度お試しあれ。

テルテル坊主

用紙はA4かB4?|ポスティング広告に最適な版は?

立川市 ポスティング ポスプロ

立川駅前にて

今日はポスティング広告におけるチラシの大きさについて考察します。

ポスティング広告は長い間、折込広告の代用や補完として扱われてきました。
折込広告のサイズは、新聞に折り込みますから、キッチリ綺麗に折込める大きさ、すなわちB4サイズが主流です。

B3とかB2という大きなチラシでも、新聞販売店には、二つ折り四つ折りにしてB4の状態で卸されます。

印刷屋さんも、このB4大の折込チラシを一番効率よく印刷できる四六判の印刷機を大挙導入しました。

ところが、手配りのポスティング業者からすると、B4では大きすぎて配れません。

一昔前、ポスティングでB4チラシを頼む際「折りたたみながら撒いてください」という要望がありました。それもしたことがあるのですが、結局、折りながら・・という工程が増えてしまうので、ポスティングの単価を上げざるを得ません。

また、ペラペラのB4チラシをたたみながら撒くというのは、ポストに綺麗に入りませんし、見栄えも悪い。さらに、大きくてチラシの頭がポストからはみ出てしまう・・はみ出さざるを得ない状況も多々出てしまうことがある。

ポスティングの後、雨が降り、はみ出たチラシが原因で「ポストの中が水浸しになった」他のチラシに合わせて入れたら「チラシがぐしゃぐしゃに入っていた」という苦情がクライアントに入ってしまいます。

そこで弊社は、B4以上の大きさで受注する場合には、折加工を加えることを前提で受注しています。

B4チラシは事前に折加工を加える方が、コスト的にも受取人様の負担、美観からも適しているのです。

時代はA版の時代へ。

時代が流れ、紙媒体が折込広告からポスティング広告にシフトするにつれ、B4大のチラシの納品だと、折加工のコストが加わるというデメリットが浮き上がってしまいました。

それを回避する方法として、折加工をしなくても配れるA4大の納品がポスティング広告の主流になりつつあります。B4上質紙が定番だったリハウスや住友不動産販売の”物件募集チラシ”が、今ではA4に代わりました。これは時代の流れを象徴する出来事だと思います。

ついでにコストで言わせてもらうと、印刷屋さんが持っている印刷機は折込広告に適したB版=四六判の印刷機が主流なので、A4で受注するとわざわざ大きなB4で印刷して、後でA4に断裁するなどコストがかえってかかる場合があった。

A4、つまりは菊版の印刷機が適しているけど、折込広告に特化した印刷業者さんは四六判の印刷機しか持っていない。一時期B4ではなくA4でチラシを同数で頼むと、A4の方が紙量が少ないはずなのに B4より高い見積もりが出ていた、なんて話もしょっちゅう耳にしていました。印刷屋さんがA4の印刷を嫌がっていたんだね。

国際的な紙の大きさの標準はA版。

なぜ日本ではB版が主流になったかというと、江戸時代の公文書や障子の版型が美濃版だったので、それに大きさが合致するのがB版だったからだそう。

私が使っていた頃の教科書やノートはB5サイズでしたが、現在の教科書はA4。
ノートもA4が多くなった。ランドセルが少し大きくなったのは、A4サイズに合わせたからだそうです。

B版を多用していた日本は実は少数派だった。
国際的な標準化の流れとグローバリズムに合わせ、企業のドキュメントもB4からA4に変わりました。

ネット印刷の若い経営者さん達は、この流れを早めにつかんだのかもしれません。
ネット印刷のサイトでは、A4のチラシ・フライヤーの印刷コーナーに直ぐ飛びます。
ウインドウズ10もマックもA4前提で造られているから、PC画面もB4縦置きドキュメントよりA4の方が見やすいような気がします。

しかしながら、「B4とA4では基本的に情報量が違う・・やっぱりB4で・・」という意見も強い。既成のイメージが強いのか、不動産の販売チラシはやはりB4、B3が多い。

ポスティング屋的には、B4は折らなければ配れないので、折られるのを前提としてデザインしてください・・また、ポスティングは明るい太陽光の下で初見になるので、透け過ぎない60k以上の紙を使ってくださいと言うしかありませんが。

ポスティング広告に適した版は?

ここまでA版をさんざんもち上げましたが、ポスティング屋的にはA4も問題がないわけではありません。

今はやりのネット印刷の業者にA4を頼むと、ほぼデファクトで90kのコート紙で納入されます。この中厚のコート紙、意外に曲者で、ポスティングすると静電気と印刷のインクでくっ付いてしまうのですよ。配達員は1日数千枚配るのですが、くっ付いていてそれを剥がすのに手間取り、しまいには指の腱鞘炎?になってしまうのです。

B4の場合なら、折加工を加えた後なので、隙間に空気が入っていて、くっ付いて配りにくいということはありません。

じゃあ、あまりにもくっ付いているA4も折り機にかければということになりますが、見た目かなり小さくなり ますから得策とは言えません。

あまりにもくっ付きすぎるA4は、腱鞘炎対策で配達員が自分で折る場合がありますからご注意を。

折らなくても直ぐ摘まめるA4の紙と言えば、コートのない上質紙、または、あまりくっ付かないマット系のコート紙を使うと良いのではないでしょうか?これならポスティング業者がわざわざ折って配るということも少なくなるでしょう。

B4はそのまま配るということはないので、折加工前提でデザインを考えておけば良いのでは。

筆者お勧めは、A3の二つ折り。パンフレットA4の見開きにしてポスティングするのです。A4三連の観音開きも良いでしょうね。

情報量と高級感がグッと増したポスティングチラシが出来上がります。

物件募集チラシのポスティング。無くせない理由

売却募集チラシ

ポスティングの営業をしていると・・「うちはネット中心でやっていますからポスティング広告は結構です。」「最近、紙媒体はだめだねー」というように、ネット全盛の意識し過ぎで、ステレオ的に断られることが結構あります。

宅配新聞の購読率の減少と読者の高齢化により、新聞折込の効果が減少していることは論を待ちません。衰退する紙媒体。

果たしてそうでしょうか?

ここ数年は変化も見られます。
マス媒体とネット戦略が行き詰まり、これ以上競合他社との差別化が難しければ、別な告知チャネルによる差別化が必要になります。

ホームページの出来栄え、SEO、認知度、マス媒体、営業所の配置までほぼ互角なら、最後行き着く差別化戦略が”ポスティング広告”ということもあり得ます。

物件募集チラシをヒントに紙媒体を考える

一例をあげると、伝統的に”紙”に重きを置き、紙の広告チャネル戦略を敷いてきたのが、”物件募集チラシ”をポスティングしてきた不動産業、とりわけ三井のリハウスグループと住友不動産販売株式会社の両社があります。

かつてバブルの時代は、証券会社系、電鉄系、ゼネコン系列と百花繚乱状態で”物件募集チラシ”を折込んだりポスティングしていたのですが、あの時代から目立って撒き続けたのはこの2社だけでした。

”物件募集チラシ”とは、戸建てや分譲マンションに、毎週のように「不動産の売却なら当社へ」のチラシを撒くことなのですが、なぜこんなにも撒くのか?とある営業所長に聞いたことがあります。

曰く、「不動産を売りたいと思っている人は1000件に1件あるか無いかですから、毎週のように同じようなチラシを撒くのは気が引けるし迷惑だろうとは思う・・しかし、不動産を売りたいと思っている少ないお客様にとっては、物件募集チラシを一番ポストに入れている会社が ”一番やる気がある会社” として脳裏に浮かぶのは間違いないので、競合にポスティング広告で引けを取るわけにはいかないんだ・・」と。

この二つの会社は、バブル以後、証券電鉄ゼネコン系列各社が”物件募集チラシ”を縮小、ネットへの比重で高めいったのを尻目にポスティング広告を続けていた。

そして、ネットが当たり前になった今では、他社の追随を許さない二大ブランドの地位を築きました。

物件募集の分野で、証券、電鉄、ゼネコン系列との差別化に成功したキーポイントは「ポスティング広告」だったと私は思っています。

物件募集

ここに紙の生き残り戦略、人力のポスティング広告の重要度を考えるヒントがあります。ネットとマス媒体で告知チャネルが賄えるか?他社と差別化できたのか?となるとそうではなかったと言うことですね。

最近、ネットの情報量の増大にgoogleの検索エンジンの順位付けが役に立たなくなってきている現象があります。googleの検索順位を上げるために、あの手この手でSEO対策が流行っています。私は、検索しても1番目からは見ず、5番手6番手から検索結果を確認する癖がついていますが、これ私だけではないでしょう。

特にひどいのは求人サイトで、過去の求人記事を消さずに大量にネット上に放置しています。またその情報をコピペする会社もあります。求人の終わった無意味な情報に広告を入れる、そこから自サイトに誘導する等々・・スパムまがいのSEO対策・・数え上げればきりがありません。

このような状苦の中で、ネットで大規模に検索エンジン対策しながら・・これだけだと厳しいでしょう。

リハウスや住友はHPも充実している上に、今でもポスティングを行っています。

情報過多と無意味なSEO競争があれば価値ある情報は埋もれてしまいます。人材不足の昨今、ネットでは全く人が集まらない求人広告もポスティングチラシで集まった事例が当社では多々あります。

ネットは当たり前の今、自社のホームページに初回アクセスを得るのにチラシの告知から考える。ポスティングを競合と差別化するツールとして考える。過剰なネット情報に風穴を開ける方法は何か?

ポスティング広告を「ドアページ」として考てみたらどうでしょうか?

A4のチラシに自社に有利な検索キーを入れておきましょう。

地域のお客様にピンポイントポスティングで告知し、HPアクセスから実売・求人募集へと呼び込む手法が今注目されています。

ポスティングだけど実はDM!リストポスティング、無記名DMとは?

無記名DM

チェーン展開している学習塾のランドマーク↑ BtoBで使います。

弊社では一般的なポスティングはもちろん「リストポスティング」「無記名DM」も行っています。

大変好評を博しているのですが、ビジネスの内容が今一つ皆様に伝わっていないようなので、今回説明したいと思います。

リストポスティング、または無記名DMとは、個人宅、建物、会社などの住所付きリストに応じて、そこにピンポイントでチラシやパンフレットを投函するサービスです。リストで配りますから宛名はありません。

地図に印を付けて、そこに配るのだろう?」と思われましょうが、その通りと言えばその通り。


ですが、実はシステム上
カラクリを加えて地図を作ります。

地図に印を点けるのを、人力でやるのではなく、機械にやらせるのです。

ポスティングにジオコーディングを活用

皆さんgoogleマップで住所を検索すると、その建物やお店にピンッと水滴型のランドマークが立つのをご存知かと思いますが、あれはジオコーディングという技術を使っています。

ジオコーディングとは、簡単に言えば、住所や地名、施設などの名前を元に、地球上の一地点、つまりジオコード=経度緯度情報を検索する仕組みです。

このジオコードと、建物や住所情報を繋げるのが、ジオコーダーと言われるシステムです。ジオコーダーは住所や建物名などの文字情報とジオコードを、リレーショナルデータベースで繋げ、マップ上にランドマークを立てます。

googleマップの検索機能で住所を検索するということは、googleサイトのジオコーダーアプリを起動し、住所という文字列をキーに、それに対応するジオコードを得ているということになりましょう。

ジオコーダーのデータベースにある地点情報は、正確でなければ使えないのはもちろんですが、地物の変更(名称変更とか建て直し)に応じて、常に修正メンテされている必要があります。

これが最近物凄く正確になってきて、ビジネスで使えるようになってきました。

元々googleマップがゼンリンの地図をベースに組み立てていることは、ポスティング業者なら地図を見れば一目瞭然な所。

ゼンリンによると、住宅地図の地図情報の更新は「2年から5年ごと調査をかけデータを更新している。」その調査方法としては・・「すべてローラー作戦的に調査スタッフが現地に足で歩いて調べている。」(※1)ということです。

ゼンリン 住宅地図とネット地図の秘密

(※1)『ゼンリン最新の住宅地図とネット地図の秘密』実業の日本社14p~15p

この超アナログな調査を長年続けていることこそが、ゼンリンの住宅地図が官公庁はもちろん、郵便、宅配、新聞始め、全ての宅配業者のスタンダードマップであり続けることが出来た所以でしょう。

ゼンリンは足でマップ上の地点情報、建物名や個人宅の表札情報を登録修正しているのです。

但し、地番錯綜しているような字地区では、こと地図上の地点情報としては限界があった。昔のゼンリンのジオコーダーだとそれをビジネスで使うまでの信頼性はありませんでした。

しかし最近はそうではなくなってきた。

長年に渡るゼンリンの現地調査の集積と最新のGoogleのテクノロジーが結合して出来ているのが現在の”googleマップ=ゼンリンのマップ”だからです。

では最新のgoogleのテクノロジーとは何か?

それはベースのゼンリンマップが住所錯綜で捉え切れていない住所の正確なジオコードや改変の遅れを、googleマップの検索機能を使っている膨大な個人に修正申告をさせているところにあります。

google-fild

試しに自分の住んでいる住所をGoogleマップで検索してみよう。

検索すると自分の家やマンションに赤い水滴型のランドマークが立つはずだ。ランドマークを右クリックすると・・[地図に載っていない場所を追加] [データの問題を報告する ] といった通知機能が出てくる。

もし、自分の家やマンションにランドマークが立たず、明後日の場所に立つと勿論気持ちが悪い。当然修正したくなる。

これこそ、大変手間の掛かる地図情報の登録・修正・削除・・つまりは、ゼンリンに一任していた更新作業の一部を、全くお金を掛けずにやってのけるカラクリに他ならない。

Googleおそるべし。

Googleマップを使ったことのあるユーザーなら、自分の家やマンション、会社やお店を一回ぐらいは住所で検索するでしょう。その時に全然違う場所にランドマークが立ったり、もう存在しない建物名や会社名が出てきたら、気分が悪いので修正したくなる。そこで無意識に右クリックすると修正申告の通知ボタンが出てくるという寸法だ。

この更新作業が進めば、ジオコーダーの正確性がどんどん増してくる。Googleとゼンリンがコラボしているのは間違いないから、当然ゼンリンの住宅地図や電子地図帳にもそのフィードバックの恩恵は降り注ぐでしょう。


ちなみにしょっちゅう宅配便の到着が遅れたり、メールが間違って投函されてしまう方は、一度自分の住所を
Googleマップで検索してみると良いかも知れない。


今の宅配便やメール便のドライバーは、普通にスマホを持っているので、地図で分からなければ必ずスマホで、主に
Googleマップで住所を確認するはず。
その時におかしな場所にランドマークが立てば、そこに行ってしまうことになります。当然家が探せないので持ち戻りとなり、荷物が遅れるし、誤配もありましょう。


結果 ”字日野”を配って何十年、地番錯綜地域のプロ!
のようなベテラン配達員に聞いて初めて配達完了となるのです。

行政の区画整理が遅々として進まず、誤配遅配が多発する住所に住んでいる方達は、Googleマップに報告するのも方法かもしれない。そうすれば、数か月後か数週間後には正確なランドマークがGoogleマップに立ち、宅配便メール便のライダードライバーはスマホで検索し、正確な場所を得ることが出来る。場所探しに苦労しないで済みます。

翌年の住宅地図にももちろん反映されると予想します。さすれば誤配遅延はもとより、住宅地図という社会インフラの整備、運輸業界の生産性、持ち戻りの低下、誤配防止にも役立ちましょうw


話がそれましたが・・

住所データから地図へのマーキングは、このジオコーダーを使います。弊社で使うジオコーダーはもちろんゼンリンの電子地図になります。

ゼンリンの電子地図には、CSV形式でデータ化されている住所をランドマークに落とす機能があるのでそれを使います。

リストポスティングは、指定物件、BtoBではすでに実用段階

指定マンションマップ

指定マンションの配達マップ。

指定マンションは、弊社でリスト化したマンションデータを使います。

八王子・日野・多摩・昭島・立川・国立のマンションであれば、築年別の配達も可能です。

すでに築30年超マンションのリストポスティングも始まっていおり、リノベーターやリフォーム会社様がピンポイント企画で注文いただいております。

お客様が所有するデータでももちろん可能です。

物件募集チラシなら、オリジナルにお客様がチョイスした見込み物件のリストに従ってマーキングします。

下のマップは、三多摩全域に管理物件を抱えるアパートの管理会社が、住民向けに緊急の『お知らせを』配布しなければならない時に使った物です。

googleマップでマイマップ登録。リンクを配達員だけに公開すれば、紙のマップでは縮尺不分明の場所を、自分のスマホで確認することが出来ます。

リストポスティングバナー

リストポスティングで使ったgoogleマップ。(アパート管理会社による緊急告知案件)

BtoBの事例では、タウンページから抜き出した特定の業種のデータをジオコーディング、特定の業種向けの営業パンフレットを投函します。

またgoogleマップの検索機能を使い、見込み客リストを作成、そこにポスティングするということも可能です。

無記名DMの可能性はあるか?

個人のDMの場合でも、配るDMリストのデータを弊社に送ってもらう手はずになりますが、データをCSV変換し、ゼンリンの地図上にマーキング、配達単位ごとに区分けして配達員にポスティングさせるという流れになりましょう。


但し個人宅DMの実績はまだありませんのでご注意を。

POIボタン

リストポスティングGPS実績 (POI記録付き) (アパート管理会社による緊急告知案件)


配達員は、出力した地図のマーキングを確認しながらポスティング。

1件配達するごとに、GPS端末のPOI(※2)ボタンを押して配達地点のジオコードを記録します。帰社後GPSデータをGoogleマップ上にPOIのジオデータと共に軌跡で展開、持っていった数量とPOIの数、軌跡の確認で、正確に配達された場所と配達されなかった場所の確認が得られます。

(※2 )POI とは?
POI は、「Point of Interest」 の略であり、直訳すると 「興味のあるポイント」 ですが、「地図上の特定のポイント(地点)」のことを呼び、地図上で表現できるポイント(地点)であれば、世の中に存在するあらゆるものが POI になりえます。
しかしながら、一般的に POI というと「目標物」を指すことが多く、地図データベースやカーナビゲーションシステムにおいては、店舗や施設を意味し、この数が多いほど情報が豊富であるということになります。

https://www.esrij.com/gis-guide/gis-other/point-of-interest/

私は無記名DMの場合、リストと実配の誤差が10%以内に抑えられれば、受注可能と見ています。100%にするためには、誤字誤植間違いリストの正確性が100%担保されること。さらにジオコーダーが100%正確にマーキング出来ることが前提ですが、実際にはまだ不可能。

100%の配達結果を得るなら、記名式のDMに敵わない。しかし無記名DMの場合90%以上の配達率でコスト計算し、低コストに抑えることに意義があります。クライアントは、記名DMと無記名DMのレスポンスをコストと共に検証し、どちらかを選ぶか、または補完的に考えて実行するか、そして使わないかはクライアントの判断ということになります。

無記名DMで情報を受け取る側は、あくまでも単なる投げ込みのポスティング広告としか見えません。記名式の方がはるかに訴求するという意見もありましょうが、一回のコストが記名DMの半分とか1/3であればどうでしょうか?また、見た目単なるポスティング広告なのでリストの出所についてお客様からの問い合わせもないでしょう。

要は媒体としてのメリット、デメリットを、いかにコスト計算とレスポンスと合わせ考え、比較衡量していくかということでしょう。

エクセル、CSVデータで物件リストをお持ちのお客様、リストポスティングを一度検討してみてはいかがですか。

ジオコーダー技術とGPS技術、今後の展開

ジオコーダー技術とGPS技術のコラボレーションは、今後どんどん進んでいくでしょう。弊社のようにマーケティングに応用する会社もどんどん増えると思われます。

アメリカの軍事衛星技術の民間活用で始まったGPS。

サイクリングやドライブ、登山などの記録用として発明されたGPSロガー。

現在GPSの精度は3m~10m程度の誤差が出ます。

このほど日本版GPS衛星の打ち上げも実現し、今後これが数cmに改善していくそうです。


ジオコーダーの性能は、
googleにより、cm、mm単位まで高精細化、さらにマップの3次元化3D化不可避に進みましょう。

そして、AIに代表される自動運転技術とジオコード、3Dマップ技術が関連しているのは明白です。

機械に配達先のリストを流し込めば、カーナビが最適な配達ルートを設定するということも、もう目の前に差し迫っています。(というか、もうどこかで実現していそう。)

駅構内の宅配BOXにロボットが宅配便を入れることなどは、そんなに難しくないでしょう。

無人タクシーは勿論、無人走行による宅配便の人型ロボットが、mm単位で宅配BOXやポストまで宅配投函作業を行うとか、マンションのベランダの個人宅のドッグに、これまたmm単位でドローンが飛来、荷物やメールを届けるというような、夢のような話も現実を帯びてきています。

雨ニモマケズ・・・

pride and history

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かにポスティング

一日に酒二合と
ラーメンと少しのおかずを食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに

チラシは入れるなと言う人がいたら
ゴメンナサイと謝り
そして二度は入れず

バイクを止めては跨り
たくさん積んだチラシは重いけど

東に転倒した郵便屋さんがいたら
近寄ってこぼれた郵便を一緒に拾い

西にヤクルトのジャイロがあれば
そっと走って丁寧に追い抜く

南に新聞屋さんのカブが見えたら
遠回りして別な場所を配る

北にバイク便のライダーがいたら
左によって道をあける

日照りの時はポカリを飲み
寒さの夏はカッパで配る

みんなにビラまきと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうポスティンガーに
わたしはなりたい

 posu_o  コラボby賢治

このような人って本当にいるんです。

学習塾・進学教室が効果を出すには? ”傾向と対策”

15歳未満人口割合日野市とその周辺 平成27年国勢調査

15歳未満人口割合日野市とその周辺 平成27年国勢調査

学習塾のポスティング広告は、ターゲットが小中学生の居る家庭とハッキリ決まっています。

まず自塾の位置も含め、対象エリアをマーケティング的に俯瞰してみよう。

高齢化が進み年少者の割合が少なくなってきています。(上map H27年国勢調査)注目すべきは、場所によりかなりばらつきがあるということ。古い分譲住宅地や団地、八王子の中心部の15歳未満人口の構成比は低いです。

さらに、立川、八王子、高幡不動、国分寺駅など、 ターミナル駅周辺や学生街があると、単独世帯の割合が50%を超えています。(下map)このエリアを軒並み広告で配ると、半分以上のチラシは対象外の単身世帯に入るということになります。

平成27年国調単独世帯の割合日野周辺三多摩

単独世帯の割合 日野市と周辺三多摩 平成27年国勢調査

ターミナル駅周辺、大学街での軒並みポスティングはお勧めできません。半分以上も対象ターゲットから外れるポスティングは下策になるでしょう。

ただし「折込広告より少しでもレスポンスが良ければ」という考え方もあるし、広く需要を見極めたいということであれば、それも良いかも知れません。

このような場所でチラシをポスティングするのであれば、印刷枚数を抑えながら対象ターゲットに直接届くファミリスポスティング、ハウスオーナーポスティング、ファミリータイプ限定アパマンポスが最も対象ターゲットにローコストで届きます。

セグメントしなくても軒並みポスティングで届く場所はどうか?これはターミナル駅周辺や大学街の考え方とは反対に、単独世帯率が低い場所ということになりましょう。

さらに15歳未満人口率で赤や黄色のエリア、マップから見ると八王子市なら、みなみ野、多摩境の尾根付近、鑓水、下柚木、上柚木ということになります。

単独世帯は反響なし、子どもが住んでいない地区も反響は厳しい。

”軒並み”ポスティングだけで考えず、戸建て選別、指定マンション、団地選別、ハウスオーナー、ファミリスポスティング、エリア特性に合わせたプランニングが必要になります。

ポスティング。 ”成功と反響”の要は エリア割 にあり

エリア割とは

ポスティングエリアとは?

住居表示を参考とし、共通のマーケティング特性、地理特性、配達特性により区分けされた一連の配達地域のこと  posu_o

難しく書きました。

ポスティング広告のエリア割について、皆はどんなイメージを持っていますか?

「住所ごとに発注出来る」「新聞折込より細かいエリア選別が出来る」「指示すれば自由に指定できる」ということですかな。

一番多いイメージは「住所ごとに」ということでしょう。
住所ごというのはいわゆる町丁目ごとに発注するということです。

住所は、国家プロジェクトで決められてきました。

住所という万民に分かる共通プロトコル(コミュニケーション規約)を使えば分かりやすいし、人に伝えやすい。

ポスティング会社は、ほぼこの住所ごと(~町・○丁目)で区割りして受注しています。

ただ、住所だけでポスティングのエリア割をしようとすると、問題だらけで実際には使えないのですよ。特に多摩では調整が必要。

ではどのようにエリア割をすれば、ポスティング業的に意味があるのでしょうか?
さらに、このエリア割の技能が実はポスティング広告の成否を分ける大きなポイントだとしたら、どうでしょう?一度考えてみる必要があります。

住所、住居表示によるエリア割

「住居表示」という言葉を調べると、昭和37年に施行された「住居表示に関する法律」が出てきます。

では法的定義を見てみよう。

住居表示に関する法律、第二条(昭和三十七年五月十日法律第百十九号)

(住居表示の原則)
一  街区方式 市町村内の町又は字の名称並びに当該町又は字の区域を道路、鉄道若しくは軌道の線路その他の恒久的な施設又は河川、水路等によつて区画した場合におけるその区画された地域につけられる符号及び当該街区内にある建物その他の工作物につけられる住居表示のための番号を用いて表示する方法をいう。
二 道路方式 市町村内の道路の名称及び当該道路に接し、又は当該道路に通ずる通路を有する建物その他の工作物につけられる住居番号を用いて表示する方法をいう。

世界的には住居表示の方法として、二の道路方式が主流だそうです。ですが、日本では一の街区方式も併用しています。というか、街区方式のほうが圧倒的に多いような気がする。

余談ですが、街区を構造に取り入れているのは、僕の知る限り、日本とフィリピンの一部(新規開発地域)のみとなっています。
韓国もかつては街区ベースでしたが、2014年1月よりシステムが変更され、街路(ストリート)を基本とする形になりました。
情報提供をいただき、北朝鮮でも街区ベースの住所が利用されているという話を聞きました。ただ、裏付けはできていません。

韓国という国柄は、一度方向を決めたらとことんやる、ということだそうですが、ものすごいスピードで区画整理したのかもしれません。

現代でも土地の登記は、名称ごとに分筆したときに附番された土地番号(地番)を使います。
以前は慣行的にそれを住所として使っていましたし、今でも住居表示されていない所は地番が住所になります。

住居表示は区画整理とともに附番されるのですが、行政の区画整理のスピードはなんでこんなに遅い(20年30年かかる)のか?・・筆者には了解不能です。

多摩には住所がいまだ地番の地域が大量に残っています。

さっぱり家を探せない地番錯綜地域もある。(日野、八王子!)。ポスティンガーや郵便、宅配便の配達員が困るではないか。地番表示地域、地番錯綜地域の放置による宅配、郵便、新聞、ポスティング事業者の被る経済的損失はいったい毎年いくらになるのやら・・

ポスティングで問題になるのがこの放置されっぱなしの街区、要するに大字町名と旧町名、旧村・・江戸時代の名主の領地?お寺の領地?の名残がいまだに残っている大字小字。

大字、旧町名ごとの配達は、エリアが大きすぎたり小さすぎたりで規則性が無く、宅地や丘陵地帯を無規則無定形に横切っている場合が少なくありません。道路工事、河川改修、宅地開発や商業開発などで、明らかな住居区界の異同があっても、住居表示が採用されないままの場所もたくさんあるということです。

このような区割りのままでポスティングすると、配達の境界は無規則に住宅地を蛇行したり、擁壁の上下を上がったり下ったり・・家が全くない場所も配達マップに入ったりと、正確かつ効率的なポスティングが出来ません。

片倉周り

片倉周辺行政区画割 1/25000地形図ベース

例えば、八王子の片倉。行政の区分によると東京工科大学から片倉台団地、京王片倉の駅周辺まで全部片倉(上図)マーケティング的には東急片倉台は、北野台、絹ヶ丘などと共にそれだけで配りたい。だけど片倉全体の受注だとそれが出来なくなってしまう。八王子市はなぜ片倉台団地造成の時に、住居表示しなかったのかよくわかりません。鑓水2丁目も団地部と分譲住宅部、ローカルな住宅過疎地域が混在したままです。

鑓水周辺住所割

ポスプロのエリア割だと、片倉はもちろん片倉台と片倉駅周辺に仕分けします。鑓水二丁目も団地は賃貸と分譲に仕分けし、分譲住宅も別途設定します。
行政区画の鑓水2丁目で発注すると、別途に指示しなければ配達員は楽な順に配りますから、団地ばかりに入るということになります。

片倉~鑓水ポスプロエリア割

ポスプロの片倉~鑓水周囲エリア図

ポスティングの区割りの方法

ポスティング広告における、配布単位=エリア割は、行政で標準化された”住所”による区分けをベースに組み立てます。ただしあくまでもベースとしての話。

同じ町名でも高級分譲住宅地やマンモス団地のすぐ側に牛舎や養鶏場、畑があるような田園地帯も同じ町名だったりすると、その町名をポスティングのエリア割として採用できません。江戸時代からあるような狭小な旧町が累積している八王子中心部もダメ。

マーケティング的に使えないし、仕分けも困難、配達難度も増えるばかりで採用出来ないのです。

このような地番地、大字地区、旧町名地区は、区画整理の先取と、地理特性、マーケティング特性、配達特性に応じて分け直しをします。

まず住所表示で区切ってみますが、地番表示の旧町名と混在しているところが出てきます。そこでもう一度住所表示を参考にしながらそれぞれの手法を取り入れて総合的に切りなおしていきます。

◆区画整理事業の先取り?

これは市町村の区画整理事業の計画を調べ、街区方式を先取り予測して仕分けを行うということになります。

◆マーケティング特性によるエリア割?

似た家族構成や年齢層、購買層を持つ家並み集団が群れているような場所を他と分けてエリア割りします。

例えば旧村大字町名区界の真中に、分譲住宅地や巨大団地が開発された場合などは、同じ町名のままでも、団地外ののどかな田園風景地帯や、丘陵地帯と巨大団地は仕分けされます。

◆配達特性による区分け?

田園丘陵地、崖線、住宅地を無規則無定形に蛇行横断しているような古い町名区画を守っても配達の支障になります。そもそも道路もない山中に家はありません。ポスティングのエリアとしては対象外になります。配達員が無理なく自分の配達場所を確認できるよう、道路や鉄路、河川、崖線の上と下、尾根の背骨などに沿ってエリア分けをいたします。この手法で大きすぎる大字エリアや小さすぎる旧町は、分割したり統合したりします。

ポスティングのエリア割は、これらの要素を絡めながら行います。

片倉町の例だと東急片倉台団地だけを分譲住宅として他と区分けします。住宅の無い東京工科大学周辺はエリア割しません。

ポスティングの部数表の見方

国勢調査や市町村発表の人口統計データのままだと、まともにポスティングの企画が出来ないので、統計はポスティングの部数表にはなり得ません。住所表示の不完全さを理解の上で、万民に最も分かる共通プロトコルとしてのメリットと、不完全さを精査した上でポスティング会社の部数表を見てください。

多摩で経験の浅いポスティング業者さんや素人業者さんはこの事情が分かりません。激安業者さんはこのリスクを回避するために、配布率を落として値引きします。

受注間口を広げたい業者さんは、取りあえず人口統計データをダウンロードして、部数表や世帯表として一都三県全市町村貼り付け、受注後外注します。

結果的にターゲットとのミスマッチ・取りこぼしが多い”ユルイ”配達になると、ポスティングの効果は激減します。

業者の部数表や配達計画の裏をよく見る目を持つことが、ポスティング成否のカギを握ります。

エリア割バナー

増える単身世帯、ポスティングの駅前攻略は?”折込感覚”を捨てよう。

ワンルームマンション

ポスティングの業者をしていると、年々ワンルーム、1K、1DK・・いわゆる単身者向けアパート・マンションが物凄い勢いで増えているのを体感します。特に駅周辺で顕著に感じられます。

最新の調査によると、生涯未婚率が男性で4人に1人だそうです。すると「4人に1人は単身で住んでいる?」とは単純には言えませんが、大まかな最近の傾向は掴めるのではないでしょうか。

単身者の住むポスト数は、この4人に1人に、親と同居している方をまず引いて、離婚や死別が原因の独居者を合わせると大体出てくるはず。

ちなみに2016年度の婚姻届数に対する離婚届の数の割合はなんと28%。夫婦3組に1組は離婚しているといわれています。晩婚化も進んでいます。

普通、家族世帯は個人ごとにポストを持っているわけではないので、複数人で1ポストなはず。すると一人暮らしのポスト数は率でいうともの凄く増える。

こう考えるとポスティング屋の怪しげな体感も説得力を持ちますでしょう?

 私がポスティング事業を始めた20数年前は、単身向けアパートマンションは主に「学生」「若い単身者」という括りで済みましたが、今は違う。

調査の通りに、物凄い勢いで増え続けている独居中高年。この方たちの主な住居は駅近に建てられたワンルーム、1K、1DKがメインになるでしょう。

「単身向けアパートマンションの住人は若者」という昔の常識は全く通用しません。

では、統計ではっきり見てみよう。最近ようやくe-statに平成27年度の国勢調査のデータがエントリーされた。

そこで、日野市周辺三多摩地区の単独世帯を町丁別に色塗りしてみた結果が、これ↓。

平成27年国調単独世帯の割合日野周辺三多摩

単独世帯の割合 日野市と周辺三多摩 平成27年国勢調査

JR八王子、立川、国分寺、京王高幡不動駅各ターミナル駅周辺は、赤と黄色エリアばかり、赤は、単独世帯の割合が55,6%以上、黄色は43,5%、赤は最低値が55.6%なのだから実際はそれ以上ということ。

学生アパートの多い大学街も赤が多い、創価大学と工学院大学が近い左入、梅坪、滝山。中央明星帝京の三大学のある大塚、東中野地区。などなど。

時系列のデータまでは造りませんが、ほぼこれで、ポスティング屋の体感的な経験が裏付けられたわけです。

ポスティングの配布プランで、この現象に気づかないと、痛い目にあいます。

失敗するポスティングとは

例えば、ターミナル駅前に立地する学習塾が塾生募集のポスティング広告を行う場合、ターゲットはもちろん子供のいるファミリー世帯ですね。また、戸建てに向けたリフォームの広告を撒く場合とか、持ち家資産のある家庭を狙う等々・・注意が必要になります。

八王子駅のようなターミナル駅の周辺は、近隣商業地域で容積率、建蔽率が物凄く緩い。戸建てと空地はどんどん集合住宅に変わり、戸建て自体物凄く少なくなっているのです。まあ、少ないというよりマンション、アパート、オフィスビル、商店、繁華街に埋もれているのです。戸建ては目立つので結構あるように見えますが、実際配るとアパマン※だらけです。

※ポスティング業者はアパート・マンションのことを略して”アパマン”と呼びます。

ターミナル駅周辺で軒並みポスティングを発注すると、ほとんどがアパマンにポスティングされ、戸建てに入るのはほんの一握りになってしまいます。なぜならそもそも95%ぐらいのアパマン率で、加えて単身向けアパマン率がものすごく高い。住民票を実家に置いたままの学生単身者も多いい、この世帯は市の統計調査には乗りません。経験則だと八王子駅周囲のアパマンの半分は単身向け。チラシの約半分は単身者向けのワンルーム、1K、1DKに入ってしまいます。反応率が

業者によっては値引きする(安い)代わりに投函率=(世帯数に対する配布数の割合)を抑えて受注します。あなたはこの場合、町内均等に投函率が落ちると思いますか?否、撒き手は誰だって早く仕事を終わらせたいのですから、楽なワンルーム、1K、1DKから配って枚数終了したところで御終いとします。

塾やリフォーム、戸建てやファミリー層狙いの商品で、折込広告の代用物としてポスティング広告を理解して「駅前地域全体に折込広告のように情報を行き渡らせよう。」ということで、値段だけを頼りにポスティング業者を選ぶと失敗します。

私は、ポスティング広告を折込広告の代用物としか考えない思考を「折込感覚」と呼んでいます。

駅前立地の塾が、ポスティング屋に”軒並み全戸撒き”で発注しても、実際入るのが、ワンルーム1DKばかりで、半分以上独身世帯に投函されれば、反応はガタ落ちします

ファミリー層狙いのポスティング。成功するエリア選定は?

ファミリー層狙いのポスティングで成功するポイントは、まず駅前や学生街に注意しながら、撒き場所を選定すること。対象ターゲットがたくさん住んでいると思われる町丁をGISや都市計画図で見つけ出し順位をつけよう。

そもそも自店の立地がワンルームだらけのエリアだったりもする。もちろんここも含めたければ、町丁ごとだけではなく、戸建て、2LDK以上の分譲マンション、分譲のURや公社、賃貸URや市営都営など、分譲年度、開発年度ごとに優先順位を着けて町丁の住居区分とは分けて仕分けしていく。そして総合的に優先順位の高い順にポスティング計画を組もう。日本人のファミリー

ポスティングでファミリー狙い。業者選びのポイントは?

こんどは業者選び。ポスティング計画に沿って、ファミリー物件だけをエリア割=部数表で括っている、括れる業者を見つける。
エリア割では団地はUR、公社、都営が仕分けされているか?分譲住宅地はその住区ごとに仕分けされているか?アパート・マンション、戸建て、工場、オフィスが混在しているような場所(一般平場と言います)は、それぞれの括りで仕分け配達できますか?

さらに、ポスティング会社に、撒き先の指示をしっかり出しているか確認することが重要です。
キッチリ「戸建て指定なら戸建てに配る」こと。ファミリータイプのアパートマンション狙いなら「明らかな1ルーム・1K・1DKには入れない」ように予め配達員に指示を出しているか、しっかり確認することが重要です。

ポスティングと折込広告の違いを見極めよう。

ポスティング広告は、配達エリアを恣意的に決めた新聞販売店別の配達エリアから解放できます。町丁などの住居表示ごとはもちろん、開発年度が違う住宅集団や団地別、学区別、国道境界、鉄道境界、河川境界、丘陵境界・・戸建て、アパマン、指定マンション・・自店の立地から近い順、遠い順、競合の周辺etc・・自由に選ぶことができます。

地域や商圏を同一の消費傾向を有する母集団ごとに切り分け、その母集団ごとに順位付けしてみよう。順位の高い順に狙いをつけて予算に合わせて順番にポスティングする。この自由さ、マーケティングプランに自由自在に合わせてチラシを投函できることこそ、折込とは違うポスティング広告の最大のメリットです。

マーケティングプランに自由に合わせられる、そのような注文に応じるポスティング業者は、若干配布料金は高くなりますが、有り余る反応率でカバーできるはずです。
コストに頼むとしても、最低限配布率のチェック、GPSデータ等、配達エビデンスのチェックをしておくことが必要です。

※2017-07-21 国勢調査データ部分は加筆訂正しています。

正義の鐘

ポスプロポスティングの特徴は、出社社員によるGPSバイク配達100%。配達ログ完全提出で安心出来ます。
対象エリアの潜在的需要を浮かび上がらせたり、エリアパフォーマンスの計量は、バイク利用で綿密緻密なポスプロ品質が前提になります。

 

ポスティング屋のスクータータイヤ交換作業 30秒で完了

ポスティング用バイクは1日50kmから多い時で120km走ります。

弊社では、タイヤの交換とブレーキパッドの交換は、普段の定期整備作業としてポスティンガーが行います。必然的に当社のスタッフは、バイクタイヤ交換作業は朝飯前に・・w

トゥデイやジョグ、ビーノにスクーピー ・・などなどスクーターのタイヤ交換は、とにかくホイールを外すとこまで出来ればあとは簡単。

平らな場所でウエスを敷いて作業、ホイールが滑らない、傷つかないようにしてください。

コツは、汚れても良いズボンをはいて、ビードクリームをタイヤとリムにたっぷり塗ったら、両側のビードを左右両方、一気にリムのセンターに入れ込むこと。

手前の左右のビードがホイールのセンターラインに来るように、ひざで押さえつけながらがポイント。両ひざでのしかかれば、タイヤは手前には戻ってこないで簡単にはまります。

あとは、タイヤをまっすぐ立てて、コンプレッサーで空気を入れれば、パツン!パツン!とビードがリムに乗り、密着して完了。

古いタイヤのホイールからの外し方(裏技)?

道具で外せば簡単ですが、それも節約したい人は、車で空気を抜いたタイヤの部分を踏んずければ簡単に外れます。推奨はいたしませんよ。

ガソリンスタンドで空気を入れれば、コンプレッサーもいりません。(ただしちゃんと断って!)

タイヤを外したついでにブレーキパッドとワイヤーも変えて、カムをグリスアップ、そうすれば新車のブレーキフィーリングになります。どうせ分解したのなら、その際完璧に直すのが後々の手間を考えればベスト。

スクーターのタイヤ交換、自分でやればかなり修理代が節約できます。

とにかく酷使消耗するポスティングバイク。とりわけブレーキとタイヤの消耗は甚大ですが、毎日の点検と整備で安全にポスティングしていきます。