整骨、整体、鍼灸マッサージ分野のポスティング広告のレスポンス

整骨作業

分かりそうで分からないポスティング広告の反響率反応率。
今日は整骨院、整体院、鍼灸マッサージ分野でのポスティング広告の事例と効果を紹介します。

JR豊田駅北口近くに二年前開業した整骨整体院からポスティングの依頼が来ました。最近増えた新しい住人の方々も含めた周辺ターゲットに、体験会イベントに招待するチラシのポステイングをしたいということでした。

最近の豊田駅北口は、多摩平団地地区の再開発が進み、オハナ多摩平の森、クレヴィア多摩平の森、ソルコリーナメイツ豊田旭が丘、パークホームズ豊田ヒルトップと大規模マンションの分譲が相次ぎ、新住民の方が大量に入居、またイオンモールも開店し、今までとは違う新しい街に生まれ変わりつつあります。そういえばイオンモールの中に、クライアントの同業者もテナントとして入っているようです。

チラシ広告をポスティングして集客にテコ入れを図るには、ちょうどいいタイミングかと想像しました。

配布計画は極普通にお店の周囲に軒並みで、近い順、新しい住人が多い順に7370枚。

豊田駅周辺7370枚ポス予定

豊田駅周辺7370枚ポスティング予定表

チラシはB4の53~58Kg、ごく普通の折込広告7370枚。7370枚とはちょっと少ないかとも思いましたが、二つ折りにして軒並みポスティング。

無料体験イベントの招待なので、目標反応率で言えば1/1000以上が一応の目安でしょう。イベントは7/中旬の二日間。ポスティングは7/4~7日で終了。
先日、広告効果の問い合わせをしたところ、なんと期間30人の来店があり、その後の問い合わせで2人の追加反応があったとのことでした。単純反応率でなんと0.4%。30人の内何人か・・十数人かは、レギュラーのお客様になっていただけるのでは?と想像します。お客様も結果には満足の様で、次回の販促の確約を頂きました。

獲物を狙うチーター広告イメージ

軒並みポスティング、折込広告の反響率反応率の目安

広告屋の経験則から言って、折込広告や軒並みのポスティング広告での直接反応率で”成功”と言える数値をお教えすると、日用雑貨や日用サービス、最寄品、景品・ノベルティ目当ての集客で1/1000以上。買回り品、高額商品、高額サービスの問い合わせ、来訪で 1/10000以上というところではないでしょうか。
だいたいそれ以上の直接反応率が出せれば、次回も続けられるお店や会社が多いいです。

 

豊田駅7370枚ログ

201507豊田周辺7370枚ログ

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93年DTP!4色10万枚-八王子ラーメンマップを作れ

Ⅱc

Apple Ⅱci (100万円ぐらいした憎い奴 )

DTP黎明期の話です。

私のプロフィールに・・ 93年 「マッキントッシュによる4色フルデジタルDTPに成功。」・・とあります。「何それ?当たり前ジャン」と石でも飛んできそうな気配がしますのでちょっと説明。

一見たいしたことのないように見えるこの経歴、一般的には意味が分からないかもしれないが、分かる人には分かるのです。その苦労が。・・

DTPとは・・ありていに言えば、Macintosh(Mac)に代表されるパソコンによってプリプレス、つまり印刷機を回す寸前の作業まで行うことで、今では当たり前になっている技術です。
私の自慢は今では当たり前なDTPを93年当時にやったということです。・・

当時を思い起こしてもらいたいのですが、Windows 95などまだ出ておらず・・パソコンといえばPC-98全盛。OSはMS-DOS。ワープロは一太郎 表計算-はロータス1-2-3で決まり。ハードディスクが100メガ4万円。増設メモリは4メガ4万円の時代だったのです。

オフィスでは、PC98ですらあまり理解してもらえずで、OA機器の定番はワープロ。富士通OASISか東芝ルポ、それにNEC文豪だった。あとゼロックスとファクシミリ(^^;)を揃えれば三種の神器そろい踏みとなり、社内でどんなに「アップルだマックがスゲー」とホザイテモ、「何?りんごが食いたい?マクドナルドは駅前だぜ。」とのたまわれ、一笑に付されるのが落ちの時代だったのです。

当時、Macを辛うじて確保してあった広告会社のデザイン部門長でさえ、「ああー、マアーックねえ。あれって写植の機械でしょう?」と言って、物凄い値段で買ったモリサワのTrueTypeフォントをパラパラと見せてくれたものです。 

そうです、マックが数台あるデザイン部門でさえ、せいぜいポストスクリプトのレーザープリンターで出力し、写植代の倹約に使っていたことを自慢していた時代です。(笑い)

MS-DOSバナー

MS-DOSの起動画面、ウインドウズで言えばデスクトップにあたります。

その時デザイナー氏が使っていたMacは、Ⅱci。

ウインドウの端をつまんで引っ張り、枠の大きさを調整し、十字カーソルでスパスパ線を引く。ファイルを消すのに del *.TXT とか打ち込まず、ゴミ箱の中に摘んで落とすだけ。それで消えると聞いたとき見たときは、たまげた、というか「負けた98」と確信した。その時のデザイナーの手さばきを見て初めてドロップとかドラッグの意味を知ったものです。

とはいってもⅡci・・100万円ぐらいした憎い奴。
CPUはモトローラの68030、メモリーは5メガだったと思う。外付けハードディスクが40Mか100Mどちらだったかは、デザイナーの持ちもんなんで記憶にはありません。わざわざ書いたのはそうです、メモリーもHDもCPUもスペック的に今のパソコンの1/1000だったということを言いたいのですよ。若者諸君。

八王子市内、美味しいラーメン屋さん”グルメマップ”のポスティング企画が来た。

そんな頃に、”ラーメンの街八王子”の、市内の美味しいラーメン屋さんをイラスト地図でマーキング、その周りにラーメン屋さんの枠広告を入れて市内ラーメンマップを作って、それをポスティングしようという企画が舞い込んだ。

きれいなイラストマップは4色。サイズはB3。ドドンとオフセット10万枚印刷である。但し金がない。

金がないのをアイデアで克服してきたことを特技としていた私。(今でもそうだ)そのような時ばかりに仕事が舞い込む。

「そりゃあ Mac しかない」と断言。
「なんだそりゃ、また、りんごか?」と唖然とする周囲。
実は自信がなかった。ただ、それを風の噂で聞いた別事業部のデザイナーのWさんが来てくれて、「こんな感じでどう」と見せられたプリンター出力に感動。実はこの人、社内でデザイナーなのか写植オペレーターなのか分からん宙ぶらりん状態だったようである。

今では何てことない代物かもしれない。
たぶん、ほとんどMacの素材集のイラストを使ったと思う。
素材集にないものはデザイナーがちょいと書いてスキャナーで読んで色付けし、GIFデータを用意。

イラストレーター上で青く浅川を描いて、十文字に国道16号と20号、滝山街道に高尾街道、北野街道に野猿街道をグレーでざっと描いた。・・・それにJRと京王の鉄道線路を入れてベースとする。

後は、八王子駅を中心に、西八王子駅に高尾駅、京王線の各駅と・・高尾山に滝山城址に多摩御陵。八王子市役所と創価大学。後は、自動車、風船、ビル建物等々のかわいいイラスト。・・用意したGIFをぺたぺた貼り付けて出来上がりである。

それをページメーカー上の枠で囲んで40件ぐらいあるラーメン屋さんの広告を入れた上で、住所に応じてピンを立てランドマークとすれば、なんとかっこいい八王子ラーメンマップの完成である。

なまじMacが出来るゆえ、写植屋の真似事を散々させられ凹んでいたデザイナー氏のことを考え、文字データは店名、一言コピー、住所、電話番号をチャント1レコードにしてOASIS専門の派遣社員のお姉さんに職外の98で打ってもらいtxt入稿。

もう忘れてしまったが、そのまま98のフォーマットのフロッピーはMacでは読めない・・1.2Mは全滅。640kの2DDでもだめで、720kバイトで7セクタだかのフォーマットをしたフロッピーにする必要があった。デザイナーからフロッピーが読めない!と連絡があった時、インターネットのない時代、Macの関連書籍を急いで読み漁って調べたものだった。今とは隔世の感がありますね。

私には良く分からなかったが、デザイナーのWさんも良くやってくれたものだと思う。確か見せてもらった画面はゆるんこゆるんこ動いていたように思うし、640×480でB3ではWYSIWYGも何もありはしない。煙突の中から星座を捜すような感じだったのではないかと今では想像する。確認のため全体を縮小しようとすると時計マークが回りっぱなしだったようである。

1990年代PC環境

「ここまでやったらフルデジタルでなければ男が廃る!!」だけどB3のフィルム出力してくれるところはそう易々と見つからなかった。もちろん多摩なんぞにはなく、また調べた挙句で、当時・・てか今でも飯田橋にあり、物凄く立派な会社になった 帆風(バンフー)という出力センターのイメージセッターならB3出力が出来ると調べ上げ入稿。

入稿と言っても””MO””なんて気の利いたものはないわけだから、Wデザイナーが外付けハードディスクを外して持ち込む。今ではネットで入稿するのが当たり前だけど、当時のネット速度は2.4Kbps、パソコン通信の時代でした。

落下させたら高価なハードディスクとフォントもろともアウトであるから、彼は私の申し出を断り、ほかの誰にも触らせず、大事に外付けハードディスクを胸に抱いて入稿した。コピーしたらすぐにお持ち帰りである。

後は出力センター任せであるが、そこでまた問題発生。
どうも枠だけ出て中のイラストが出ない。「エッ何で何で。」と私。聞くと何でも真ん中のイラストレターで作った画像とページメーカーで作った枠がうまくリンクしてないらしい。98ではブイブイ鳴らしていた私、でもMacは門外漢でこの辺はWさんと帆風のお兄さんに任せるしかなかった。

ようやく出るようになったらしい、と言ってもいつまでたってもフィルムは出ない??「エッ何で何で。」とまた私。帆風のお兄さんが言うには、あまりに多いいコンテンツに”ライノ何とか”という外国製のイメージセッターが音を上げているらしい・・とW氏。バグかもしれないし良く分からないとのこと。また待つこと十数時間。そろそろ”やばい”とあせりだした頃、一晩がかりで4枚のフィルムが出力完了。それを今度は私が手で大事に持って、キャノン コンセンサスという色校マシンでゲラ出力。すかさず上司に見せて安心させる。
後はフィルムを業務に入稿して終わりである。

印刷屋さんは刷るだけ(印刷屋さんゴメン)、写植からデザイン、レイアウト、製版までのプリプレスはすべてパソコン。プリプレスの実コストは出力センターに出した確か4万円?と色校1万円だった。

ラーメンマップから数えてもう二十年。パソコンの標準メモリーは4Mから8Gになりました。広告媒体の主流は、紙・電波からインターネットにその主流を譲り渡しつつあります。

ばんふうのお兄さん風のバナー

今では当たり前のDTPですが、あの時、出力時間及びコスト無視で取り組んでくれた出力センター帆風飯田橋店のお兄さん。写植オペレーターのように扱われ、多分にすねている様に思われたWさん。

DTPとMacの将来を信じて突き進んでいたこの二名の情熱を私は忘れられません。私も含め三名とも進む道は違ってしまいましたが、おそらくどこか・・DTPからハイパーテキスト、インターネットへ、きっとネット界のどこかで活躍しているものと強く信じています。

ナンペイ事件!直後にポスティング依頼

ナンペイ事件!直後にポスティング依頼

 

ナンペイ

95年、八王子市大和田町で発生した「八王子スーパー強盗殺人事件」(ナンペイ事件)が解決するかもしれない。
覚醒剤所持の罪で、中国で死刑が確定している日本人男性が、「「中国人の知人が事件に関与した人物を知っている」と話している」と現地の捜査当局から情報が入り、日本の捜査員が中国大連に派遣され、このほど帰国した。

http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=soc&aid=20090913-570-OYT1T00350

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090919-00000060-jij-soci

この事件に筆者は特別な感慨がある。

事件は筆者が八王子でポスティング業を開業し、ちょうど一年ぐらい経ったころおきた事件だった。事件発生の翌週一番早く、一本のポスティング依頼の注文が入った。

ある、食品デリバリー業者さんからの依頼で、メニューをポスティングして欲しいとのことだった。ここまではごく普通のポスティング注文と喜んで話を聞いていたのだが・・。

注文をよく聞くと驚いたことに、事件のおきたスーパーナンペイの周囲が注文エリアになっていた。筆者も不思議に思い、よくよく聴いてみると、事件がおきたゆえに、周辺の住民が外出を怖がるし、住民はナンペイスーパーが開店不能、食材購入が困難になることから、今こそ食品デリバリー業者の出番ゆえ、ナンペイ周囲にチラシを撒いて欲しい(5000枚ぐらいだった記憶がある。)とのことだった。

いやまあ、それはその通りかもしれないが、当社の配達員にも主婦がたくさんおり、その方達に、「ナンペイ周辺を配って来て」とも指示が出しにくい。また、出すべきではないと筆者は考え、5000枚のうちナンペイに比較的遠いエリアは一般の男性配達員たちに頼み、核心の大和田町4丁目、当社のエリアコードで51087とその両脇は、筆者自らポスティングした思い出がある。
ちなみに今そのデリバリー業者さんはとうの昔に閉店し、もう営業していない。

バイクで配ったのだが、事件がおきて一週間ぐらい後の夕方配達。現場の周辺は捜査関係者、制服、私服入り混じり物々しい聞き込み、検問体制がしかれていた。なんせナンペイ周囲5000枚、軒並、という注文条件だったので、ナンペイ周辺すべての道路をくまなくトレースしなければならない。
すると100mごとにお巡りさんに止められる「あのーちょっといいですか、免許証拝見させてください。」「いや、この路地の反対側でも止められて、もう聞かれた。」と言うと「いや、そんなこと仰らずに・・」「この場所は良く通るのですか」と返される。いや参った。

今でこそポスティングということが一般的に知られてきたのだが、当時はまだそれほど業として存在するものとは一般的に思われていない時代でした。事件のあった場所の夕暮れ、バイクに乗った人相の怪しい男(笑い)がチラシを配っていれば、止めない方がどうかしているかもしれない。
聞けば、この近辺の住人やこの付近を通勤や通学で通っている方の中に、必ず犯人を見た方がいるかもしれない「いや、絶対居る」ので、通る人には全員事情聴取していると言う。「ポスティングの方だからこそ詳しく聴きたい。」と聞いてくる若い刑事さん。真剣そのものである。

無碍にするわけにも、もちろん逃げるわけにも行かないし。チラシは配らなければならない。が、こうなったら、筆者もバイクを止め逐一聴取に応じるわけだが、元来、物好きなので雑談がてら色々話す。
当時その周囲は、16号バイパスが混雑した折の抜け道として、車が16号より抜けてくる。そんな感じの場所だった。土地勘、ターゲット選びの形成要因として16号から抜け道で中に入ってくるという生活パターンを持った中に犯人が居るかも・・と話した。若い刑事さんは、凶悪事件なのでなんとしても犯人を捕まえたい。と必死な感じで聞いていた。

あれから14年の月日が経ち、なおも周囲の掲示板には、「忘れられない事件です。」で始まるナンペイ事件の情報を求める八王子警察署のポスターが色あせることなく貼られている。ポスターは集合ポストの上に掲示されているので、ポスティングしているとそれが間違いなく目に入るわけです。「あの若かった刑事さんが今でもポスターを配っているのかも知れない」と、思いながらそれを見やると、犯人への怒りがこみ上げてくると同時に、10年以上経った今でも執念深くポスターを配り続ける捜査関係者への尊敬の思いと、あの若い刑事さんの真剣な面持、10年以上前の事件の記憶の風化が思いやられ、一種複雑な心境に陥るものです。

時効成立まであと10ヶ月、なんとか真犯人までたどり着けないだろうか。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/hatioji/jiken.htm

ポスティング屋の一番大事な道具とは?

コーコス ZA-810

アディダス?ナイキ?いやあ ”コーコス ZA-810” ポスティンガー推奨。半年履いてもヘタらない。八王子「東匠」で購入

 

ポスティングする上で「一番大事な”道具”とは何か」皆さん知ってますか? これを聞いてすぐピン!と来て、第一に”シューズ”と思い浮かべた方はセンスありですね。

ポスティングという作業は見た目以上に結構大変で・・いや見た目にも大変か!(^^;)まあ運動不足解消とかダイエット目的でやる以上、週にして10時間以上、もっとありてい簡単に言えば月3万円以上の収入を得ようと思ってやるのなら、それはもう大変。

これはどんな職業にも当てはまりますけど。 これ以上のレベルでポスティングをやるとなると、朝から夕方まで連続か、毎日数時間やらなければ終わらない状況が出てきます。

そしてベテランになり、この連日ポスティングを何回もやってわかる事は何か?それはポスティングは靴が命だということ。

合わない靴やヒールの高い靴でポスティングをやると足に豆が出来てしまう。革靴はもったいないし第一滑って危ない。特に底の平らなビジネスシューズは論外なのですが、郵政民営化前の郵便屋さんは、なんと全員革の短靴で配達していた。

ポスティングの際、郵便屋さんが皆一様に革靴を履いていることに気づき、挨拶がてら世間話で聞いてみた。「いやー郵便屋さんは、革靴で大変ですね。」「運動靴履いちゃいけないのですか?。」と

どうも郵政省時代の郵便屋さん達は、規則で革靴でなければだめらしい。 筆者は、一日歩行ワークする人間の靴の消耗度がすごいことを知っているので、「そうなら毎月靴代がかかってしょうがないでしょう。」と聞いた。

そしたら、郵便屋さん「革靴は局で申請すれば支給される。」と涼しく答えた。いや驚いた。支給までするならフットワークの良い黒い運動靴タイプでも支給すればいいのに、革の短靴支給とは驚きである。

「えっだけど持って二週間でしょう?すぐだめになりませんか?それに滑るし」と食い下がる筆者。郵便屋さんは、それでも「支給されるから」と平然と答える。役所の体質か国家公務員=郵政職員のプライドがそうさせていたのかはわからない。だけど、皮の短靴はコスト以上に滑って危ないのでウオーキングを生業とする人間の間では論外のはず。それをわざわざ郵便配達員に二週に一足の頻度で皮の短靴を支給していたとは。これでは膨大なコストがかかる。

しかも彼ら労使とも・・危険を強い危険に甘んじていたということになる。著しい現場感覚の欠如とコスト無視、この体質では民営化も止むを得ないか。

私は、小泉郵政選挙以後の郵便局の配達職員が民営化前と比べると一気に若くなったのを感じていた。そしてその若い郵便局員達は自前の運動靴と黒いジャージ風のユニフォームでセッセと配達しているが、年代なのか、これまた体質かは分かりませんが、ポスト前での挨拶から現場で出くわしたときの微妙な心の機微ややり取りは薄れたような気がする。

そういえば靴のことを若い郵便配達員に質問したけど、迷惑そうな顔をされてお終いだった。ポスティング屋のおっさんと気軽に靴の世間話をするような雰囲気&余裕をかもし出している渋い郵便配達員は少なくなったようだ。

一気に45歳以上のベテランが退職して配達員が若くなったからなのか、公務員ではなくなった事実、気軽さ、地位、待遇も民営並?によってそうなったかは分かりませんが一抹の寂しさを感じました。民営化の光と影がこんなところにも押し寄せているんでしょう。

さて靴ですが・・

通常、ポスティングのような歩く作業は、郵便配達員も含め運動靴とりわけジョギングシューズが多いいのですが、実はこれ一日中はいて歩くには柔らかすぎるのです。

柔らかいと言う意味は三つあって、まず靴底のラバーが柔らかくてすぐ減ってしまうということ。もう一つは靴底の芯が柔らかすぎて一日中歩くと疲れやすいということ。最後にクッションが効きすぎて不安定ということ。

一日中いろんな場所を歩くのと、1-2時間アスファルトをジョギングするのとではまったく違う。ジョギングシューズのように底が丸っこく、柔らかく、おまけにクッションがあるというのではなく、底が固く幅広で平ら、トレッドが大きく安定しているものでなければ危険だし疲れてしまう。

一日ポスティングをやると値段の高いジョギングシューズを履いていても不満が高じてくる。

一日中歩くとなるとジョギングシューズ(7000円前後)ではなくトレッキングシューズに軍配が上がります。履き心地の良かったものはホーキンスのトレッキングシューズで実売で6000円ぐらいだったような記憶がある。

こう書いていると、「あなたの言っている靴は、トレッキングシューズでもジョギングシューズでもない、それなりのものは2万円はするし最低でも1万円以上の靴がそれに当たるんだ。」と言う突っ込みが入りそう。

それにはこう答えたい。でもそれはその道の競技アスリートの方たちが使用したり、アマチュアでも趣味やファッション、道楽や見栄、年数回の旅行や競技会の為の準備、ブランド志向として使うもの。

毎日の業務で使用する郵便局員やポスティンガー、ポスティーナが使用するものではないでしょう。性能とともにコストも最重視しなければ。

プロが一月一足の消耗品として使うのであればもっと安いものでかつ滑らず疲れず安全な物。良い物はないかと探してみるし、実験もしてみる。論外的にだめだったのは、1000円から2000円までのメードイン○○のもの。キャラバンシューズ風はラバーが硬くというよりプラスチックのような素材でぬれた路面で滑りまくる。1000円の運動靴風は、ラバーが柔らかく滑らないのは良いとしても、さらに、笑える勢いで摩滅するのも許せるとしても、芯がダンボール製でペナペナ。一日履くとすごく疲れる。水溜りをちょっと踏んでもアウトである。

考えてみるとスリッパにスポンジラバーと紐をつけた靴で一日ポスティングというのは無理がある。 6000円前後のローカットトレッキングシューズ並みの性能のものを3000円前後、出来れば2000円程度で手に入らないか考えてみる。考えられるのは、アウトドアショップなどで3000円ぐらいで行われる”売り出し”に目をつけるのもいいかもしれない。

ただ、ノーブランドで国産ではない。安かろう悪かろうの品物もありそうなので、それなりに取捨選択の目を養う必要がある。それに、いつでもどこでも手に入るというものでもない。

ポスティング足元バナー

そこで筆者がお勧めの靴であるが、ずばり安全靴である。安全靴とはつま先に鉄のカバーが仕込まれた、100%業務用の靴で、主に工事現場とか重いものを扱う運輸、倉庫業、滑りやすい現場がある工場や清掃現場などのプロの現場で使われている靴。これを試してみた。

これが調子いい、つま先のカバーは最近のものはプラスチックで軽くなっているし、第一つま先のカバーを支える靴底は硬く幅広で安定している、ラバーも耐油性のある物で濡れた鉄板の上でもあまり滑らない。トレッドもビブラムソールのようなものもある。

底が固ければ一日中歩いても疲れない。地下タビのような柔らかさの680円シューズの1/3。耐候性能も良いし、2980円の運動靴の倍以上長持ちする。それに安い。探すとかわいい女性用も結構あるのです。

ただ、格好悪いとか、運動靴より少し重いというのはあるかも。ただ、プロのポスティンガーとしては滑らない、疲れない、安全、安い!でまったく気になりませんね。

全国のポスティンガーとポスティーナ、若い郵政職員のお兄さん達、それと電気の検針員とかあと新聞配達の諸君。一度安全靴を試してみてはいかがですか。 筆者お勧めのウオーキングシューズは安全靴です。

 

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