多摩の住みたい場所ランキング?? ”多摩地域データブック”より

多摩地域データブック」という統計資料が出ました。(公益財団法人 東京市町村自治調査会編)

この統計は年度末になると発行され、多摩地区の人口・土地・産業・都市基盤・環境・福祉などの行政運営上必要なデータを、市町村別に網羅的時系列的にまとめたものになっています。もちろん市町村別の統計分析は、行政機関のみならず民間企業(ポスティング屋も!)のマーケティング分析でも重要な関心課題になることは言うまでもありません。

ポスティング屋的には市町村単位ではなく、市町村の町丁目別のデータを利用したいのですが、市別でも時系列の変化に視点に置くと面白いことが見えてきます。

棒グラフ

◆人口動態を住む町人気ランクとして見てみると・・

島しょ、奥多摩、檜原と東京の最ローカル地点は流出が多く不人気。青梅線沿線の羽村、福生、青梅も苦戦。八王子、立川もあまりよくない。我が日野市は真ん中ぐらい。毎年のように大規模マンションが分譲されている多摩市が気を吐いて1位。2位は若者の人気スポット吉祥寺を擁する武蔵野市。狛江が3位。データの横を見れば特別区がものすごく高い。

おんや?要するに三多摩ではJR中央線沿線、新宿アクセス良好の小金井に国分寺、区部横の小田急沿線狛江市、京王府中と、都心にアクセスしやすい場所が人気ジャン。これだね。

変動要因別人口(下表)で実数を確認して見るとやはり区部の増加がとにかく大きい。自然増減、他県からの移動増減、都内間移動増減でもすべて増。 多摩地区も全体では+6977人で増加している。だけどこれは他県からの流入人口差引12486人で補っているから。都内間移動では-3337人、自然増減も-1723人で、全体だと区部の6万4千人増に比べ約1/10。

これはどういうことなんでしょうか?

多摩の住みたい2

要するに全国から見ると東京はいまだ人気で、みんな区部に来たがり憧れる。東京都内でも山間島しょ部は敬遠され、とにかくより都心に1mmでも近い場所に引越したがっているということですね。

都内や湾岸地域にタワーマンションでも出来れば我先に多摩のマンション持ち家を売って移り住むということでしょう。巷で言われている「地方の衰退」「都心への回帰」が具体的な形で裏付けられている・・と言えば簡単ですが、東京の多摩でさえもこの状態なのに、地方の状態はもっと酷いことになっているのではないでしょうか。個人的には住むなら”多摩”って思うんですが。

マーケティング的には目先の株価、安倍ノミクスなどに浮かれて「東京で成功したから、今度は地方だ!」なーんて軽く考えて地方進出すると大失敗しますね。

 ◆場所の人気と地価

弊社は不動産業のお客様が多いいので、物件チラシを毎日のように見ているのですが、近年の八王子市日野市近辺の物件価格は、消費税増税騒ぎと株高が進行したときに少し上がって、というより下げ止まったように見えました。また、消費税増税後でも物件不足と政府の補助金政策なのかそのままで推移でしたが、今年になり特にここ最近、物件が余剰になってきたか、単に売れないのかはわかりませんが、価格が下がり気味で明らかに失速したのでは?というような感があります。八王子市日野市近辺の不動産人気は中立からやや下降気味というのが私の実感で、同データブックの公示地価編(下表)だと平成26年度の宅地価格は多摩全体で少し上がっていますが、今年~来年再来年辺りには、良くて横ばい下手をすればストンと落ち込むような気がしてなりません。これに平成29年4月の消費税10%増税が追い打ちをかけるのです。

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今日は、詳しく書きませんが、日本ではこれに高齢化と生涯未婚化が加わります。不動産販売にはこれは逆風です。

ポスティングではより細かいエリア分析、物件分析、ターゲット分析が求められてくることは言うまでもありません。浮かれずに締めてかかる方が賢明です。

ハウスオーナーポスティング発表。

ポスプロでは、従来の経験と手法を基に戸建と高級マンションのみにポスティングする”ハウスオーナポスティング”というサービスを始めました。また、純粋にファミリー世帯のみをポスティングするサービスを新たに ”ファミリス”と命名しました。

 

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↑このGPS事例は、南大沢周辺ハウスオーナーポス2万枚の例です。

 

◆ポスティング広告におけるマーケティング戦略

私は、ポスティング広告におけるマーケティング戦略を重要視します。例えば当社のポスティング部数表を見ていただくと分かるのですが、八王子市、日野市、多摩市の分譲住宅だけをチョイスして撒くことが出来ます。これは、20年前に当社が最初に八王子、日野地区で行ったことで、UR・公営団地部数表も分譲と賃貸に分けてあります。

ポスティングで高い効果を得るには、単にベタで撒くということだと成功しない場合が少なからずあります。最近は特にワンルーム、1DK住人が物凄い勢いで増えている。だからこそ、商品のターゲットが明確ならそれに応じたセグメントが必要です。

 

◆駅周辺、大学周辺ポスの落とし穴

現在、八王子市、多摩市、立川市辺りのターミナル駅周辺で軒並みポスティングすると、チラシが枚数の割にワンルーム.1K.1DK世帯ばかりに入り思う反響が得られない状況があります。ファミリー対象の商材の宣伝の場合特にこの傾向は顕著に表れます。なぜでしょうか?大きな駅周辺は、対象となる戸建が物凄く少なく、マンションも工夫なく撒くと断られるばかりになります。結果、ワンルーム.1K.1DKに大量に入り終了ということに・・単純にポスティングを昔の折込広告の代わりと考えると失敗する事例です。この失敗は八王子では特にマンモス大学周辺でも同じ傾向になります。大塚地区や南大沢、堀之内地区でのノンセグメントのポスティングは、命取りになりかねません。ポスティングはセグメントが大事です。

 

◆セグメントとは?

セグメントとは、似通った購買行動を取る集団を仕分ける為の軸は何かを探ることです。ポスティングの配布計画では、家の外観、様態、場所からいかに適切なセグメントを抽出するのかということになります。配達員への指示も明確で分かりやすく、漠然としたり恣意的な判断にならない要因を選ぶことも必要です。

では、家のセグメントでまず重要なことは何か?私はファミリー層か一人暮らしかということをまず見極めることが重要と考えます。これは先ほども触れたように、結婚をしない若者が増え続け、生涯未婚率が右肩上がりを続く昨今では特に重要です。配達ではマンションやアパートのベランダや窓が一間かそうでないかで見分けがつきます。

次に重要なことは、持家かそれ以外かということです。戸建は外観で持家と判断します。集合住宅の場合、分譲された民間マンションや公団分譲の住人世帯かということで持家と判断します。これも建物の外観や公開情報から抽出できます。ただ一戸建てでも借家もあるだろう?ということですが、昭和30年後半から40年代にかけて盛んに造られたいわゆる文化住宅は一様に外観で見分けがつきますから当社の部数表では戸建カウントしません。国勢調査のデータを単に部数表にするとこの辺で大きな齟齬が生まれます。最終的にマーケティング的に意味ある部数表は実際に撒いて確定していくしかないのです。当社では持家のファミリー世帯までセグメントして配ります。

 

◆ファミリー層への浸透方法の最良策を探ると・・

以前は、ターゲットが家族層と言えば折込広告で決まりでした。ネット時代よりはるか以前・・新聞購読率が優に90%を超え、25歳を過ぎれば皆結婚していた時代。あとは地域を選ぶだけということだったのです。一家に新聞は当たり前で取らないとテレビの番組表が手に入らなかった時代でした。

ですが、今ではそうはいきません。ブロードバンド元年が2002年。で、これから家を買おうという世代つまり・・30代40代の方が当時20代だった若かりし頃、ブロードバンドから有線回線、光回線の洗礼を受け青春の全盛期をネットと過ごした彼らの実際の宅配新聞購読率はかなり下がってきています。新聞だけではなく紙媒体全体、折込もポスティングも紙媒体で両方不要となりつつある・・との意見もあります。確かにそうした側面も否定できませんが、逆にネットが当たり前になった今、店舗の充実度もマス広告の露出も同じ競合企業が、さらに他社と差別化を図るツールとしてポスティングを利用するというシーンはまだまだあります。(不動産・・スポーツクラブ・・ピザ屋さんetc)ポスティングは、いまだに会社のやる気を見せつける重要なツールなんですね。

当社ではこの更なる企業様間の競争、差別化戦略にお応えすべく、セグメント技術に磨きをかけております。このほど、よりファミリー層のセグメントを明確にすべく新商品を開発いたしました。

 

◆ハウスオーナーポスとは?

戸建セグメントはもちろん、民間分譲マンションと公団分譲団地をリスト化、リストに載った分譲の集合住宅と戸建のみを撒くサービスを”ハウスオーナーポス”としてセット販売いたしております。このセグメント条件の最大の特徴は、資産=家=ストックを予め持っている世帯を対象としています。この層について私は、他とは違うライフスタイルが必ず現れるはずと考えています。対象としては、不動産業者様の物件募集チラシはもちろん。土地活用案内、銀行証券会社様での資産運用案内や投資、年金活用案内。その他リフォーム業様、民間老人ホームの入居案内、墓所墓石販売業者様です。これらの業者様には大変好評に利用していただいております。

 

◆ファミリスポスとは?

また、戸建セグメントにファミリータイプのアパートマンション、UR公営の集合住宅を加えたものも”ファミリス”としてセット販売しております。これは、セグメン条件を純粋にファミリー層としてターゲットを絞ったものです。対象業種様は、主に学習塾や通信教育業者様の生徒募集、宅配寿司屋さんのメニュー配布、オーガニック食品の宅配事業者様等に利用いただいております。

また、従来からの分譲マンション、建売業者様に好評をいただいておりましたファミリータイプのアパマンのみに入れる商品も”ファミリータイプアパマンポス”として変わらずで部数を取りそろえております。アパマンポス共々ぜひご利用ください。

 

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GPS画像は日野市ファミリータイプアパマンと分譲団地、高め賃貸団地で二万枚の事例

 

渓流釣り道志川 ニジマス55cゲット

今日は久しぶりに道志川へ釣りに行きました。

私の好きな釣りのジャンルは渓流釣りで、主に本流竿を振り回しています。サラリーマンの時に先輩の上司に教えてもらい、もう20年以上釣っている計算になります。

実は小生10年ぐらい前に、釣り専用の匿名HPを立ち上げましたが、続かずでそのまんま。(^^;)今はネット上で実名デビューしていてブログも持っているので今後はこちらに書きたいと思います。釣りは仕事が忙しくてあまり行けませんが、今でも年間5回ぐらいは行っています。今年はこれで4回目。 日曜日の早朝か土曜日の夜、車でさっと行って朝だけ釣って午前中でお終いのパターンが多いいですね。日曜午後はマイホームパパやんなきゃ。

ってことで、3時半過ぎに起きて4時に程久保の自宅を出発。 場所は、山梨県道志村、道志川の下流地区です。ここは、この時期に雨が降り続いた後大物が出やすいんですよ。遡上してきた大物が溜まりやすいんですね、過去尺ヤマメ二匹釣った場所と同じ場所です。 車を走らせながら、おにぎりサンドイッチパクついて、釣り始まったのが5時過ぎ、先行者もなく釣り開始です。

釣りもポスティングのマーケティング戦略と同じでターゲットを決めたらそれに応じた道具立てをし、獲物に応じた戦略を練らないと結果が出ません。??????例えば、35歳~40代のファミリー層狙いならどう撒くか、どんな家?戸建てか?団地か?アパートマンションか?築年、分譲か賃貸かワンルームか3DKか?ということはまず重要です。またセグメント条件と撒き方の整合性も重要ですね、ファミリー層が固まって住んでいるか?また、多く住んでいる場所はどこか?ということです。ファミリー率が高ければ軒並みでもいいでしょう。学生アパートが圧倒的に多く、戸建て住人が古い、例えば八王子駅周辺で軒並みで撒いてもロスが多く意味がなくなる。マンションを売るのに漠然と折込の代わりにポスティングで・・と考えると成功するものもしなくなります。

渓流釣り1

渓流釣り2

梅雨時期の雨後増水中であれば、大物狙いのチャンス到来です。渓流釣りは数釣りと大物釣りは両立しないから、今日は大物一本と決めたらそれで行きます。 中途半端に数も釣りたいと細仕掛、柔めの竿を使うと失敗します。さすがに、二十年もやっていると分かってきますね。逃がした獲物は大きく(ホントに!)、逃した経験を思い出すとほんと悔しい。忸怩たる思いとはこのことかな・・とにかく後悔します。ハリスの太さが・・すっぽ抜けは針の大小、岩の下に潜られない竿の硬さは?・・錘、エサの選択、手尻、渓と釣るポイントに合った竿の長さは・・そして最後集中力と技。ただ、釣りの失敗は経済的には困りませんが、ビジネスは別なので、いつも渾身の力でプレゼンします。

さて、現場につきました。 遡上止めの下流で始めます。タックルは峡本流Ⅴ8.3m、08通し、針はがまのマス針8号、錘は5B、餌ドバミミズ。仕掛けは手尻一杯。水量は思ったより多くなく、梅雨中としては普通より多め。濁りなし。 一旦川を渡って、落ち込み手前から奥へ狙っていきます、一投、二投目だと目印がよく見えません。が、だんだん目が慣れてきてよく見えるように。岩の手前から奥へ丹念に流しますが魚信はありません。過去尺ヤマメ釣った下流の流れを狙いますがこっちもダメ。

今日は駄目かなあ・・なんて思いながら一旦対岸に戻りながらの流れの真ん中の浅瀬から、仕掛けが届かなかった場所に投餌。二投目でクックッと目印が震えたので竿を軽く煽るとガツン!ああ来たと思って踏ん張って堪えたとたんに竿が軽くなり、ジャーンプ!あ!デカいけどニジマスだあ(笑)外れるな!!ジャンプするのはニジマスなんですよ。 だけどデカいデカい、尺(30CM)を軽く超えているのは確実、岩の下に逃げようとぐいぐい鉛のように重たくなったかと思うと下流の流れを味方に疾走する。そしてまた戻ってジャンプ。上竿下竿と時間忘れますね。このニジマス君結局三回のジャンプを見せて、ようやくおとなしくなったかと思っても、釣り人を確認すると最後の力を絞ってまた大暴れ、たも網が小さすぎて入らずで5-6回アタックしてようやくたもに収めて引きずりあげたらやあデカい。10分ぐらい格闘したんじゃないかしら。針を外して計量したら55cmありました。自己最高新記録更新、もしちょっと色気(一匹でも釣りたい・・)を出して06のハリスにしていたら絶対切られていました。 フウ。

ただ、このニジマス君、もちろん純天然ではありません。過去22-3cmぐらいのとき放流され、釣り切られずに野生化して大きくなったものでしょう。顔が丸っこくて、尾びれも少丸いかな。 釣りあげて時計を見たらまだ7時半、でも今日はこれでお終い。

 

渓流釣り3

渓流釣り4

帰りがけに湯川屋さんで遊漁証買った時ちょっと自慢w準備中の鮎釣り師がビックリしていましたね。 ちなみに私の愛車ですが、ナンバーが3003 左から読んでも右から読んでも30cmという意味ですw 自宅には9時ごろ帰って片付け、その後事務所で残務処理です。

2014年6月29日 | カテゴリー : 渓流釣り | 投稿者 : posu_o

ポスティンガー・ポスティーナの資質とは?

ポスティングマインド

今日はポスティング配達員(ポスティンガー・ポスティーナ)に求められる資質、人物像を探ってみたいと思います。

まず必要な資質は、プライドが高い方、つまり自尊心が高い方です。 これって皆さん意外に思われるかもしれません。

会社はポスティンガー・ポスティーナがチラシを積んでバイクに乗ったら最後 、後は、彼彼女の仕事に全幅の信頼を寄せます。

もちろん、配達エリアや伝票の順番、撒き方は指定します。基本動作、職務中の挨拶、身だしなみは当たり前です。

しかし後は、どう配ろうが回ろうが、撒き方は本人の自由。

休息時間もタイミングも自由。

コンビニで休むのも公園で休むのも、吉野家で牛丼の大盛を食らうのも自由。ATMに行ったぐらいで目くじらは立てません。

撒くのが早い遅いも、体力と経験、器用さと才能の問題です。

”自己責任と自己管理”

”事業所や工場で束縛管理されない”

それが、ポスティングの仕事です。

みんなとどうやらプロ営業職、自由業や自営業、総合職、特別職に近いですね。

だけど、通常、芸術家やプロスポーツの選手でもないかぎり、自由業、営業職、自営業、総合職、特別職っていうのは、人間関係の構築力が基本能力で、結構敷居が高いかも。

しかしポスティングは大丈夫。

AM8:30に出社。バイクの給油点検、朝礼点呼、配達エリアの確認と伝票地図確認、荷積み検品を経て、最後にGPSの電源を確認して各自配達場所へ向かいます。

出れば他の社員とやり取りすることもなく、同僚とも離れ、もちろん煩い管理職や親方に怒鳴られて作業するわけでもない。

だからこそ、独立独歩で自分の責任をキッチリこなす人、何かあってもまじめな対処が出来、責任感旺盛な人、つまりプライドが高い、自尊心が高い方が向いてるのです。

まあ、プライドって学歴が高いとか、職歴が凄いとか、そんなことではなくて、もちろん虚栄心でもなく・・

コツコツと人が見てない所でもまじめに仕事が出来て、それを会社も認めるし、また分かる。結果自分も会社も満足するさせることが出来る人ってことかな。

このような資質のある人を会社も大事にすると大量で大変なポスティングの仕事も履けるし、本人も充実したものになっていくようです。

そして撒けば撒くだけ収入になる。

ポスティングセミナー

このプライド=自尊心がベースとなっている”まじめさ”がある方であれば、人間関係が煩わしい人とか、おとなしい人、女性や高齢者はもちろん、耳が不自由だろうが、学歴職歴に自信がない人、元ニート氏や引きこもり君ももちろん大丈夫です。

後は、特別不器用でもなく方向音痴でもなく、バイクを安全運転することが出来ればOK

ポスプロではバイクポスティング現在配達員を募集しています。

ポスティンガー・ポスティーナ志望者諸君 来たれ!

未経験者は懇切丁寧に指導します。

GPS宣言!

「ポスティング界には妖怪が出る。GPSという妖怪が、古きポスティング界のすべての権力がこの妖怪を討伐するため神聖な同盟に加わっている。 」かつては有名な『共産党宣言』K・マルクス著 から少しパクリ(笑)

久しぶりです。

当社では2011年からGPS端末を導入しています。 これって当社にとっては当たり前ですけ古いシステムのポスティング会社だとかなり難しいらしいですね。なにやら機械の受け渡しが大変だし、特に在宅型の配達さんが持ちたがらないらしい。そういえば古いタイプで業者的活動をしている請負さんが強硬に反対したことがあったなあ。

当社の配達員諸氏は基本全てGPS端末を携帯しています。抜けエリア、勘違い、方向違い、飛ばしてしまった家、休息場所も・・セブンイレブンとか、自宅に帰ったとか、休息時間から所要の為の寄り道・・全て記録し事後瞬時にgoogleマップ上に展開可能です。基本朝電源を入れて渡して、帰社するまで電源装置には手を触れずポケットに携帯するというルールになっています。

電源を入れっぱなしなのは、一応配達時の挙動はすべて記録させてもらうということが会社や自分お客様への信用のために大事なことということもあるし、また、ポケットに携帯させるのは、バイクに乗せっぱなしだと、機械がバイクの振動で壊れるのと、現場で歩いて配った経路を把握するためですね。

導入するときは、「正確、真面目に配達している皆を守るため、自分の仕事に自信を持つために持ってくれ」 といったら誰も反対せず持ってくれた。・・「皆ありがとう。」

あれから早4年もたってしまいました。

帰社してからの経路確認、投函禁止チェック、配達チェックは一目瞭然となり、配達員相互の技術情報のやり取りも活発容易になります。結果、優秀で真面目な配達員が保護優遇され残ります。 当社の配達員は配達終了後、配達報告と日報記入とGPSチェックそして反省。その後退社し、明日に備えることになります。

もちろんこのGPSデータ、マップ上に展開させてjpeg画像にしてお客様への配達報告書に添付します。

GPS宣言1

GPS宣言2

GPS宣言3

 

上の事例は、多摩市聖蹟桜ヶ丘駅中心としたハウスオーナー宅(戸建てと分譲マンション)3万枚ポスのGPS画像です。団地部には入れておりません。 多摩市聖蹟桜ヶ丘を中心に、稲城市の南多摩、府中分倍河原、西は日野市百草園はまで網羅しているのが分かります。

1枚目がgoogleマップ、2枚目がgoogleアース、3枚目が当社のエリアマップになります。

93年DTP!4色10万枚-八王子ラーメンマップを作れ

Ⅱc

Apple Ⅱci (100万円ぐらいした憎い奴 )

DTP黎明期の話です。

私のプロフィールに・・ 93年 「マッキントッシュによる4色フルデジタルDTPに成功。」・・とあります。「何それ?当たり前ジャン」と石でも飛んできそうな気配がしますのでちょっと説明。

一見たいしたことのないように見えるこの経歴、一般的には意味が分からないかもしれないが、分かる人には分かるのです。その苦労が。・・

DTPとは・・ありていに言えば、Macintosh(Mac)に代表されるパソコンによってプリプレス、つまり印刷機を回す寸前の作業まで行うことで、今では当たり前になっている技術です。
私の自慢は今では当たり前なDTPを93年当時にやったということです。・・

当時を思い起こしてもらいたいのですが、Windows 95などまだ出ておらず・・パソコンといえばPC-98全盛。OSはMS-DOS。ワープロは一太郎 表計算-はロータス1-2-3で決まり。ハードディスクが100メガ4万円。増設メモリは4メガ4万円の時代だったのです。

オフィスでは、PC98ですらあまり理解してもらえずで、OA機器の定番はワープロ。富士通OASISか東芝ルポ、それにNEC文豪だった。あとゼロックスとファクシミリ(^^;)を揃えれば三種の神器そろい踏みとなり、社内でどんなに「アップルだマックがスゲー」とホザイテモ、「何?りんごが食いたい?マクドナルドは駅前だぜ。」とのたまわれ、一笑に付されるのが落ちの時代だったのです。

当時、Macを辛うじて確保してあった広告会社のデザイン部門長でさえ、「ああー、マアーックねえ。あれって写植の機械でしょう?」と言って、物凄い値段で買ったモリサワのTrueTypeフォントをパラパラと見せてくれたものです。 

そうです、マックが数台あるデザイン部門でさえ、せいぜいポストスクリプトのレーザープリンターで出力し、写植代の倹約に使っていたことを自慢していた時代です。(笑い)

MS-DOSバナー

MS-DOSの起動画面、ウインドウズで言えばデスクトップにあたります。

その時デザイナー氏が使っていたMacは、Ⅱci。

ウインドウの端をつまんで引っ張り、枠の大きさを調整し、十字カーソルでスパスパ線を引く。ファイルを消すのに del *.TXT とか打ち込まず、ゴミ箱の中に摘んで落とすだけ。それで消えると聞いたとき見たときは、たまげた、というか「負けた98」と確信した。その時のデザイナーの手さばきを見て初めてドロップとかドラッグの意味を知ったものです。

とはいってもⅡci・・100万円ぐらいした憎い奴。
CPUはモトローラの68030、メモリーは5メガだったと思う。外付けハードディスクが40Mか100Mどちらだったかは、デザイナーの持ちもんなんで記憶にはありません。わざわざ書いたのはそうです、メモリーもHDもCPUもスペック的に今のパソコンの1/1000だったということを言いたいのですよ。若者諸君。

八王子市内、美味しいラーメン屋さん”グルメマップ”のポスティング企画が来た。

そんな頃に、”ラーメンの街八王子”の、市内の美味しいラーメン屋さんをイラスト地図でマーキング、その周りにラーメン屋さんの枠広告を入れて市内ラーメンマップを作って、それをポスティングしようという企画が舞い込んだ。

きれいなイラストマップは4色。サイズはB3。ドドンとオフセット10万枚印刷である。但し金がない。

金がないのをアイデアで克服してきたことを特技としていた私。(今でもそうだ)そのような時ばかりに仕事が舞い込む。

「そりゃあ Mac しかない」と断言。
「なんだそりゃ、また、りんごか?」と唖然とする周囲。
実は自信がなかった。ただ、それを風の噂で聞いた別事業部のデザイナーのWさんが来てくれて、「こんな感じでどう」と見せられたプリンター出力に感動。実はこの人、社内でデザイナーなのか写植オペレーターなのか分からん宙ぶらりん状態だったようである。

今では何てことない代物かもしれない。
たぶん、ほとんどMacの素材集のイラストを使ったと思う。
素材集にないものはデザイナーがちょいと書いてスキャナーで読んで色付けし、GIFデータを用意。

イラストレーター上で青く浅川を描いて、十文字に国道16号と20号、滝山街道に高尾街道、北野街道に野猿街道をグレーでざっと描いた。・・・それにJRと京王の鉄道線路を入れてベースとする。

後は、八王子駅を中心に、西八王子駅に高尾駅、京王線の各駅と・・高尾山に滝山城址に多摩御陵。八王子市役所と創価大学。後は、自動車、風船、ビル建物等々のかわいいイラスト。・・用意したGIFをぺたぺた貼り付けて出来上がりである。

それをページメーカー上の枠で囲んで40件ぐらいあるラーメン屋さんの広告を入れた上で、住所に応じてピンを立てランドマークとすれば、なんとかっこいい八王子ラーメンマップの完成である。

なまじMacが出来るゆえ、写植屋の真似事を散々させられ凹んでいたデザイナー氏のことを考え、文字データは店名、一言コピー、住所、電話番号をチャント1レコードにしてOASIS専門の派遣社員のお姉さんに職外の98で打ってもらいtxt入稿。

もう忘れてしまったが、そのまま98のフォーマットのフロッピーはMacでは読めない・・1.2Mは全滅。640kの2DDでもだめで、720kバイトで7セクタだかのフォーマットをしたフロッピーにする必要があった。デザイナーからフロッピーが読めない!と連絡があった時、インターネットのない時代、Macの関連書籍を急いで読み漁って調べたものだった。今とは隔世の感がありますね。

私には良く分からなかったが、デザイナーのWさんも良くやってくれたものだと思う。確か見せてもらった画面はゆるんこゆるんこ動いていたように思うし、640×480でB3ではWYSIWYGも何もありはしない。煙突の中から星座を捜すような感じだったのではないかと今では想像する。確認のため全体を縮小しようとすると時計マークが回りっぱなしだったようである。

1990年代PC環境

「ここまでやったらフルデジタルでなければ男が廃る!!」だけどB3のフィルム出力してくれるところはそう易々と見つからなかった。もちろん多摩なんぞにはなく、また調べた挙句で、当時・・てか今でも飯田橋にあり、物凄く立派な会社になった 帆風(バンフー)という出力センターのイメージセッターならB3出力が出来ると調べ上げ入稿。

入稿と言っても””MO””なんて気の利いたものはないわけだから、Wデザイナーが外付けハードディスクを外して持ち込む。今ではネットで入稿するのが当たり前だけど、当時のネット速度は2.4Kbps、パソコン通信の時代でした。

落下させたら高価なハードディスクとフォントもろともアウトであるから、彼は私の申し出を断り、ほかの誰にも触らせず、大事に外付けハードディスクを胸に抱いて入稿した。コピーしたらすぐにお持ち帰りである。

後は出力センター任せであるが、そこでまた問題発生。
どうも枠だけ出て中のイラストが出ない。「エッ何で何で。」と私。聞くと何でも真ん中のイラストレターで作った画像とページメーカーで作った枠がうまくリンクしてないらしい。98ではブイブイ鳴らしていた私、でもMacは門外漢でこの辺はWさんと帆風のお兄さんに任せるしかなかった。

ようやく出るようになったらしい、と言ってもいつまでたってもフィルムは出ない??「エッ何で何で。」とまた私。帆風のお兄さんが言うには、あまりに多いいコンテンツに”ライノ何とか”という外国製のイメージセッターが音を上げているらしい・・とW氏。バグかもしれないし良く分からないとのこと。また待つこと十数時間。そろそろ”やばい”とあせりだした頃、一晩がかりで4枚のフィルムが出力完了。それを今度は私が手で大事に持って、キャノン コンセンサスという色校マシンでゲラ出力。すかさず上司に見せて安心させる。
後はフィルムを業務に入稿して終わりである。

印刷屋さんは刷るだけ(印刷屋さんゴメン)、写植からデザイン、レイアウト、製版までのプリプレスはすべてパソコン。プリプレスの実コストは出力センターに出した確か4万円?と色校1万円だった。

ラーメンマップから数えてもう二十年。パソコンの標準メモリーは4Mから8Gになりました。広告媒体の主流は、紙・電波からインターネットにその主流を譲り渡しつつあります。

ばんふうのお兄さん風のバナー

今では当たり前のDTPですが、あの時、出力時間及びコスト無視で取り組んでくれた出力センター帆風飯田橋店のお兄さん。写植オペレーターのように扱われ、多分にすねている様に思われたWさん。

DTPとMacの将来を信じて突き進んでいたこの二名の情熱を私は忘れられません。私も含め三名とも進む道は違ってしまいましたが、おそらくどこか・・DTPからハイパーテキスト、インターネットへ、きっとネット界のどこかで活躍しているものと強く信じています。

ポスティング屋が調べた新聞購読率

かねてからやってみたいと思っていた新聞の購読率の実態調査をしてみました。
ポスティング屋の視点ですから、単純な購読率の調査ではなく”折込広告の到達率の現在と今後を占う”ということになります。

結果から言うと・・
ポスティング屋が調べた東京多摩地区、月ぎめ一般紙の投函率(朝刊のデータ)は、ファミリー賃貸物件で20から40%程度。分譲マンションで50%前後。ワンルームでは5%以下。ちなみに戸建てでは60%から場所によりそれ以上。

まず参考として新聞協会のデータですが、これが凄い。
なんと新聞の戸別購読率が1999年から2009年までで93%から94%付近で推移しながらも上昇し、2009年ではなんと94.73%の数字を叩き出している。1世帯あたり部数は東京で0.91部

http://www.pressnet.or.jp/data/01cirtakuhai.htm
http://www.pressnet.or.jp/data/01cirken.html

いやはや、これは筆者の遭遇している実態とは違いすぎ。もう一度よーく表を見てみると夕刊も分母に入れている。さっそくそれを差しい引いて計算しても0.86部である。新聞広告協会の数字であるから業界的手前味噌が効きすぎているのか、味が濃すぎる。この数字ではまったく納得できません。

私が調べたいのは折込広告の到達率なので、夕刊のデータは不要。朝刊の投函率です。そこで折込広告の部数表に当たってみた。
http://www.orikomi.co.jp/Service_Information/Orikomi/Circulation_List/PDF/13.pdf
八王子市では世帯数に対しカバー率67%となっている。ただこれには日本経済新聞も入っていて、広告効果判定という点では???。セオリーどおり日経は無条件で分母から引かせてもらう。さらに朝毎読共、オフィス、工場、役所が取っている分がおよそ5から10%とみて8%ほど引く。またさらにロスが数%は絶対にあるので、これも引く。ちなみに筆者は折込広告会社に五年勤務し、学生時代は新聞配達を二年やった実務経験者。

まあ実態はまた別なところで・・(^^;)そうするとトータル八王子市では56%になる。

新聞購読1

新聞購読2

実態にようやく近づいてきた感じですが、プロのポスティング屋の嗅覚からだとまだピンと来ない。

経験だけでああこう言っても信用されませんし、本人の錯覚もあるかもしれない。そこで取材してみました。土日の早朝 6時から7時の間のマンションのポストにどれだけ新聞が刺さっているか調査しました。

調査対象は、築5年~10年程度のファミリーマンション。オートロックに阻まれドアポストまで行けなかったのか、新聞が1階の集合ポストに配られいるマンションをチェック。朝刊の投函率は私の見立てで大まか20%~40%には達しないというところ。

まあ、新聞屋さんの応援をすると、通常新聞屋さんは、オートロックであろうが、管理組合と話し合い、通用門とか合鍵、共通暗証番号を特別に配分してもらい毎日ドアポストまで朝刊を配達している。私の調査は一階の集合ポストに止む無く投函しているマンションの話。だから写真のような集合ポスト投函のマンションは少数派。

ドアポストまで配達されているマンションを含めると、購読数は若干増えると思うので、トータルだと八王子周辺ファミリーマンションの新聞購読率は40~50%弱ぐらいではないだろうか?

では、若者中心のワンルームマンションはどうか?私の感覚では新聞投函率は10%をとうに切ってます。調査するとやはり惨憺たる結果で、20件に一軒ぐらいしか新聞が入っていない。(右側の写真では白く頭が出ているのがちらほら見えるが、それはお知らせの情報誌。)ドアポストでもおそらく十軒に一軒あるかないかだろう。単身者や若者はネットとTVで情報を得て、既に紙の新聞を読むという習慣がないのかもしれない。

新聞購読3

新聞購読4

調査したファミリーマンションは新築のマンションではないから、世帯主の年齢は概ね40歳以上なはず、まだまだ新聞が手放せない世代。だが、ブロードバンド元年の2001年からもう9年。インターネットが普及し始めてもう10年以上。そのとき学生だった世代はもう30歳。既に月ぎめ新聞購買率が10%以下のワンルームに入っていたこの層が今から今後結婚しファミリータイプの賃貸アパートなどに入り、ゆくゆく分譲マンション、建売住宅などを買うのだろう。この方たちが結婚したからといって、急に新聞を取って月ぎめ新聞の購読率56%維持に貢献?とはとても思えません。ネットから得る情報のパイはますます増え、月ぎめ新聞の購読率はますます減っていくでしょう。

ポスティング屋が調べた東京多摩地区月ぎめ一般紙の投函率は、朝刊ベースで、ファミリー賃貸物件は20から40%。分譲マンション40~50%前後、ワンルームでは5%以下。ちなみに戸建てだと60%以上か。

折込広告は、ネットの浸透に伴う情報の電子化による新聞の発行部数、とりわけ月ぎめ購買数の減少と共に衰退していくことが確実。若者層への訴求力は既にない。但し、一戸建て層への訴求、50歳以上への訴求効果は、現在でも一定の効果が見込まれるのではないでしょうか。

ナンペイ事件!直後にポスティング依頼

ナンペイ事件!直後にポスティング依頼

 

ナンペイ

95年、八王子市大和田町で発生した「八王子スーパー強盗殺人事件」(ナンペイ事件)が解決するかもしれない。
覚醒剤所持の罪で、中国で死刑が確定している日本人男性が、「「中国人の知人が事件に関与した人物を知っている」と話している」と現地の捜査当局から情報が入り、日本の捜査員が中国大連に派遣され、このほど帰国した。

http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=soc&aid=20090913-570-OYT1T00350

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090919-00000060-jij-soci

この事件に筆者は特別な感慨がある。

事件は筆者が八王子でポスティング業を開業し、ちょうど一年ぐらい経ったころおきた事件だった。事件発生の翌週一番早く、一本のポスティング依頼の注文が入った。

ある、食品デリバリー業者さんからの依頼で、メニューをポスティングして欲しいとのことだった。ここまではごく普通のポスティング注文と喜んで話を聞いていたのだが・・。

注文をよく聞くと驚いたことに、事件のおきたスーパーナンペイの周囲が注文エリアになっていた。筆者も不思議に思い、よくよく聴いてみると、事件がおきたゆえに、周辺の住民が外出を怖がるし、住民はナンペイスーパーが開店不能、食材購入が困難になることから、今こそ食品デリバリー業者の出番ゆえ、ナンペイ周囲にチラシを撒いて欲しい(5000枚ぐらいだった記憶がある。)とのことだった。

いやまあ、それはその通りかもしれないが、当社の配達員にも主婦がたくさんおり、その方達に、「ナンペイ周辺を配って来て」とも指示が出しにくい。また、出すべきではないと筆者は考え、5000枚のうちナンペイに比較的遠いエリアは一般の男性配達員たちに頼み、核心の大和田町4丁目、当社のエリアコードで51087とその両脇は、筆者自らポスティングした思い出がある。
ちなみに今そのデリバリー業者さんはとうの昔に閉店し、もう営業していない。

バイクで配ったのだが、事件がおきて一週間ぐらい後の夕方配達。現場の周辺は捜査関係者、制服、私服入り混じり物々しい聞き込み、検問体制がしかれていた。なんせナンペイ周囲5000枚、軒並、という注文条件だったので、ナンペイ周辺すべての道路をくまなくトレースしなければならない。
すると100mごとにお巡りさんに止められる「あのーちょっといいですか、免許証拝見させてください。」「いや、この路地の反対側でも止められて、もう聞かれた。」と言うと「いや、そんなこと仰らずに・・」「この場所は良く通るのですか」と返される。いや参った。

今でこそポスティングということが一般的に知られてきたのだが、当時はまだそれほど業として存在するものとは一般的に思われていない時代でした。事件のあった場所の夕暮れ、バイクに乗った人相の怪しい男(笑い)がチラシを配っていれば、止めない方がどうかしているかもしれない。
聞けば、この近辺の住人やこの付近を通勤や通学で通っている方の中に、必ず犯人を見た方がいるかもしれない「いや、絶対居る」ので、通る人には全員事情聴取していると言う。「ポスティングの方だからこそ詳しく聴きたい。」と聞いてくる若い刑事さん。真剣そのものである。

無碍にするわけにも、もちろん逃げるわけにも行かないし。チラシは配らなければならない。が、こうなったら、筆者もバイクを止め逐一聴取に応じるわけだが、元来、物好きなので雑談がてら色々話す。
当時その周囲は、16号バイパスが混雑した折の抜け道として、車が16号より抜けてくる。そんな感じの場所だった。土地勘、ターゲット選びの形成要因として16号から抜け道で中に入ってくるという生活パターンを持った中に犯人が居るかも・・と話した。若い刑事さんは、凶悪事件なのでなんとしても犯人を捕まえたい。と必死な感じで聞いていた。

あれから14年の月日が経ち、なおも周囲の掲示板には、「忘れられない事件です。」で始まるナンペイ事件の情報を求める八王子警察署のポスターが色あせることなく貼られている。ポスターは集合ポストの上に掲示されているので、ポスティングしているとそれが間違いなく目に入るわけです。「あの若かった刑事さんが今でもポスターを配っているのかも知れない」と、思いながらそれを見やると、犯人への怒りがこみ上げてくると同時に、10年以上経った今でも執念深くポスターを配り続ける捜査関係者への尊敬の思いと、あの若い刑事さんの真剣な面持、10年以上前の事件の記憶の風化が思いやられ、一種複雑な心境に陥るものです。

時効成立まであと10ヶ月、なんとか真犯人までたどり着けないだろうか。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/hatioji/jiken.htm

バイクポスティングと交通違反

止まれ標識

ポスプロのポスティングは、専用スクーターを使います。徒歩で配る場合も現場までは、スクーターで行きます。

 広い多摩地区のポスティングでは、軒から軒への移動時間の短縮の為に機動力が必要です。

特に丘陵山坂田園地帯を配る場合や、セグメントポスティング=戸建選別やアパート・マンションポスティング、指定マンションポスでは、徒歩ポスでは枚数が撒けないし、チラシの重さで歩くだけで疲れてしまいます。

ついでに言うと、戸建て指定ポスでターミナル駅周辺もバイクがないとかなり厳しい、マンションとビルばかりで戸建てを探すのさえ難しく、徒歩ではとても無理ですね。

多摩地区でのポスティングは、ポスト間の距離、重いチラシの重量に耐えうる点、配達密度や枚数、配達速度、そして安全とセキュリティー、すべての点においてバイクの機動力は必要。

バイク配達員は、弊社で雇用した社員になります。内職委託や請負ではない、正社員とアルバイト、パート社員による、プロフェッショナルなポスティングを目指しています。勤務は、朝8時半から16時-18時ごろまで。ポスティングで月3万なんてことはありません。ガッチリ配達で1人前に稼いでもらう。

バイクポスティングで必要なことは、まず安全運転と何? 

バイクを使う職業はすべて安全運転が必須。「バイクの運転には注意して、事故に注意して」は毎日朝礼で確認しています。

そしてポスティング会社ならではのこれとは別に特別に注意することがあります。それは、順法運転の必要性。特に「一時停止と一方通行の逆走には特別注意せよ!」ということです。

アパートマンションセグメントの配達で一日バイクポスティングということになると、当然ではあるが市街地を一日中バイクで走り回ることになります。特に駅周辺には対象物件が集中しているので滞在時間が長くなる。そこに落とし穴が・・。

昼間から夕方にかけての駅周辺は、警察が交通違反で取り締まりをする場所の一級ポイント。さらに駅には繁華街があるし、駐車違反も多い。そして不審者の発見や自転車ドロの取り締まり、引ったくりの警戒とかで最も有効な警戒エリアがこの駅周辺になっているようです。

駅周辺は駐車違反のミニパトから50CCバイクや自転車に乗った交番勤務のお巡りさん始め、所轄の警官らが集団で取り締まりに集まる格好の場所だ。たとえば、所轄から警らに出された若いお巡りさんが手っ取り早く仕事をしたことにする、または手柄が上げられる可能性の高い場所はどこか考えてみればよい。先輩や上司にアドバイス、指導され、そこに磁石に吸い寄せられるように引き寄せられる場所とはどこか。それが駅周辺です。

駅周辺でも特に駅のロータリーの入り口の一時停止の標識の影にでも陣取り、交通取締りがてら不審なバイクや自転車を止め職務質問をするのが一番効率が高いのではないか。引ったくり犯や自転車ドロ、麻薬常習者や密売人と遭遇する可能性が高いのはどこか?それに順ずる場所としては、銀行やパチンコ屋の入り口近辺も重要なポイントだろう。

またさらに、一時停止違反を現認しやすい場所もそんな中の一つのポイントになっている。取り締まられる側から言えば、何もこんな場所で待伏せなくてもと突っ込みをいれてやりたい場所こそが逆に彼らにとってのポイントになる。まあ、文句なく現認出来て、切符を手っ取り早く切ることが出来る場所ということですな。

当社の配達エリア内では、高幡不動 北野 八王子や西八王子、立川の駅のロータリー入り口とかは要注意。ちょっと遠くは東青梅や小作、河辺駅、相模原や橋本などでも毎日のように待ち伏せがあるはず。

バイクポスティングで通る一時停止や進入禁止の鬼門の数は、朝晩通勤で乗っている一般人の方が通るそれのおそらく50から100倍に及ぶ。警官が立っている可能性が高い場所と限定するとさらに数倍の数百倍に達するのではないでしょうか。

そこにごく普通の常識人の感覚でバイクを運転しポスティングするととても免許が持たなくなってくる。
一時停止などで捕まったら、何のために一日中ポスティングしているのか分からななくなること必定で「捕まってしまいました。」と肩を落とす配達員には、「だからー」としか私は言い返せない。

だからこそ、ここでも書くのだが、バイクのポスティンガーには普通以上に、順法運転が求められる。なれない場所で、ファミリー指定のポスティングなどすると、ついキョロキョロ上の方ばかりに気をとられ一時停止を怠ったり、進入禁止の看板を見落としたりする場合がある。

しかし警官に現認されたらそんな言い訳は通じない。余分なトラブルと出費を防ぐ意味でも一時停止は特に完全停止の癖をつけなければならない。

どうすればポスティングしながらの運転で一時停止の看板を見落とさずにすむか、私は経験則からこう指導している。

止まれの看板ではなく、停止線に目を向けろ。キョロキョロしながらでも白いライン=停止線は目の視野に入る。白線が視野の中に入ってきたら即ブレーキをかけて周囲を見回せばよい。

すると、必ず止まれの道路標識があるはずだと。止まれの道路標識というのは停止線のはるか手前とか、あさっての方角の真上とかによくあり、結構見落としがちになる。だが停止線はそんなことはない。とにかく停止線があればそこでいったん止まる癖をつければ良いのだ。

では、停止線だけあって止まれの標識のない場所はどうか?と疑問するむきもあろうかと思う。だが実際走ってみるとそのような場所は、小学校前の道路の横断歩道の前とかでしか例がなく、実際にはほとんど停止線が引いてあれば、そこには止まれの標識が必ずある。

仮に停止線にばかり気をとられて止まれの標識がない場所で一時停止して、誰がそれをとがめるのか?そこは多分一時停止して止まっても十分に理由のある小学校前の横断歩道であるはずだ。

この一時停止癖を身につけると逆に面白くもある。
ポスティング屋が待伏せてるお巡りさんと遭遇する可能性が高いということは、待ち伏せしているお巡りさんに”スカ”を食わせる絶好のチャンスでもあるということ。これを一種のゲーム感覚で楽しむと、ポスティングの疲れも、お巡りさんへの苛立ちも少しは癒してくれるどころか一服の清涼剤ともなりうる。

一時停止の取締りのお巡りさんは、電柱の物陰やら建物の影に隠れているのだが、いざバイクに完全停止され左右確認されるとなると、その姿は丸見えになってしまう。停止して左右確認するとばったりお巡りさんと目が合う。

そのときのお巡りさんの態度はそっぽを向くか、下を向いてお腹でも痛いふりをするはず。^^;そこでさっさと通り過ぎないで、すかさずにんまり笑ってお巡りさんの目を見つめていよう(笑い)。お巡りさん達は、再び視線必ずをこちらに向けるのでその刹那までジッと見つめられると急に狼狽しはじめる。目が泳ぐ。あわてて再びそっぽを向くか、腹が痛いそぶりをまたし始める。

でも、中には恥ずかしさと的にかけた申し訳ない気持ちが交錯するのか、軽く会釈を返してくれる方もいる。そしたらこちらも軽く会釈するか手を上げてニッコリ通り過ぎる。

君は狩られるか、釣られるか?お巡りさんの獲物になるか?またはハンターになるか釣り名人になるか!お巡りさんと勝負である。
このゲーム感覚が身につけられれば、ポスティングをしながら一時停止で捕まるようなドジは踏まなくなる。
もちろん、私的な運転でもこの癖を続ければ大変有意義な安全運転の技術を得たことになるんだなこれが。

なにごとも発想の転換とは大事なものですね。

 

ポスティングスタッフ募集

ポスティング屋の一番大事な道具とは?

コーコス ZA-810

アディダス?ナイキ?いやあ ”コーコス ZA-810” ポスティンガー推奨。半年履いてもヘタらない。八王子「東匠」で購入

 

ポスティングする上で「一番大事な”道具”とは何か」皆さん知ってますか? これを聞いてすぐピン!と来て、第一に”シューズ”と思い浮かべた方はセンスありですね。

ポスティングという作業は見た目以上に結構大変で・・いや見た目にも大変か!(^^;)まあ運動不足解消とかダイエット目的でやる以上、週にして10時間以上、もっとありてい簡単に言えば月3万円以上の収入を得ようと思ってやるのなら、それはもう大変。

これはどんな職業にも当てはまりますけど。 これ以上のレベルでポスティングをやるとなると、朝から夕方まで連続か、毎日数時間やらなければ終わらない状況が出てきます。

そしてベテランになり、この連日ポスティングを何回もやってわかる事は何か?それはポスティングは靴が命だということ。

合わない靴やヒールの高い靴でポスティングをやると足に豆が出来てしまう。革靴はもったいないし第一滑って危ない。特に底の平らなビジネスシューズは論外なのですが、郵政民営化前の郵便屋さんは、なんと全員革の短靴で配達していた。

ポスティングの際、郵便屋さんが皆一様に革靴を履いていることに気づき、挨拶がてら世間話で聞いてみた。「いやー郵便屋さんは、革靴で大変ですね。」「運動靴履いちゃいけないのですか?。」と

どうも郵政省時代の郵便屋さん達は、規則で革靴でなければだめらしい。 筆者は、一日歩行ワークする人間の靴の消耗度がすごいことを知っているので、「そうなら毎月靴代がかかってしょうがないでしょう。」と聞いた。

そしたら、郵便屋さん「革靴は局で申請すれば支給される。」と涼しく答えた。いや驚いた。支給までするならフットワークの良い黒い運動靴タイプでも支給すればいいのに、革の短靴支給とは驚きである。

「えっだけど持って二週間でしょう?すぐだめになりませんか?それに滑るし」と食い下がる筆者。郵便屋さんは、それでも「支給されるから」と平然と答える。役所の体質か国家公務員=郵政職員のプライドがそうさせていたのかはわからない。だけど、皮の短靴はコスト以上に滑って危ないのでウオーキングを生業とする人間の間では論外のはず。それをわざわざ郵便配達員に二週に一足の頻度で皮の短靴を支給していたとは。これでは膨大なコストがかかる。

しかも彼ら労使とも・・危険を強い危険に甘んじていたということになる。著しい現場感覚の欠如とコスト無視、この体質では民営化も止むを得ないか。

私は、小泉郵政選挙以後の郵便局の配達職員が民営化前と比べると一気に若くなったのを感じていた。そしてその若い郵便局員達は自前の運動靴と黒いジャージ風のユニフォームでセッセと配達しているが、年代なのか、これまた体質かは分かりませんが、ポスト前での挨拶から現場で出くわしたときの微妙な心の機微ややり取りは薄れたような気がする。

そういえば靴のことを若い郵便配達員に質問したけど、迷惑そうな顔をされてお終いだった。ポスティング屋のおっさんと気軽に靴の世間話をするような雰囲気&余裕をかもし出している渋い郵便配達員は少なくなったようだ。

一気に45歳以上のベテランが退職して配達員が若くなったからなのか、公務員ではなくなった事実、気軽さ、地位、待遇も民営並?によってそうなったかは分かりませんが一抹の寂しさを感じました。民営化の光と影がこんなところにも押し寄せているんでしょう。

さて靴ですが・・

通常、ポスティングのような歩く作業は、郵便配達員も含め運動靴とりわけジョギングシューズが多いいのですが、実はこれ一日中はいて歩くには柔らかすぎるのです。

柔らかいと言う意味は三つあって、まず靴底のラバーが柔らかくてすぐ減ってしまうということ。もう一つは靴底の芯が柔らかすぎて一日中歩くと疲れやすいということ。最後にクッションが効きすぎて不安定ということ。

一日中いろんな場所を歩くのと、1-2時間アスファルトをジョギングするのとではまったく違う。ジョギングシューズのように底が丸っこく、柔らかく、おまけにクッションがあるというのではなく、底が固く幅広で平ら、トレッドが大きく安定しているものでなければ危険だし疲れてしまう。

一日ポスティングをやると値段の高いジョギングシューズを履いていても不満が高じてくる。

一日中歩くとなるとジョギングシューズ(7000円前後)ではなくトレッキングシューズに軍配が上がります。履き心地の良かったものはホーキンスのトレッキングシューズで実売で6000円ぐらいだったような記憶がある。

こう書いていると、「あなたの言っている靴は、トレッキングシューズでもジョギングシューズでもない、それなりのものは2万円はするし最低でも1万円以上の靴がそれに当たるんだ。」と言う突っ込みが入りそう。

それにはこう答えたい。でもそれはその道の競技アスリートの方たちが使用したり、アマチュアでも趣味やファッション、道楽や見栄、年数回の旅行や競技会の為の準備、ブランド志向として使うもの。

毎日の業務で使用する郵便局員やポスティンガー、ポスティーナが使用するものではないでしょう。性能とともにコストも最重視しなければ。

プロが一月一足の消耗品として使うのであればもっと安いものでかつ滑らず疲れず安全な物。良い物はないかと探してみるし、実験もしてみる。論外的にだめだったのは、1000円から2000円までのメードイン○○のもの。キャラバンシューズ風はラバーが硬くというよりプラスチックのような素材でぬれた路面で滑りまくる。1000円の運動靴風は、ラバーが柔らかく滑らないのは良いとしても、さらに、笑える勢いで摩滅するのも許せるとしても、芯がダンボール製でペナペナ。一日履くとすごく疲れる。水溜りをちょっと踏んでもアウトである。

考えてみるとスリッパにスポンジラバーと紐をつけた靴で一日ポスティングというのは無理がある。 6000円前後のローカットトレッキングシューズ並みの性能のものを3000円前後、出来れば2000円程度で手に入らないか考えてみる。考えられるのは、アウトドアショップなどで3000円ぐらいで行われる”売り出し”に目をつけるのもいいかもしれない。

ただ、ノーブランドで国産ではない。安かろう悪かろうの品物もありそうなので、それなりに取捨選択の目を養う必要がある。それに、いつでもどこでも手に入るというものでもない。

ポスティング足元バナー

そこで筆者がお勧めの靴であるが、ずばり安全靴である。安全靴とはつま先に鉄のカバーが仕込まれた、100%業務用の靴で、主に工事現場とか重いものを扱う運輸、倉庫業、滑りやすい現場がある工場や清掃現場などのプロの現場で使われている靴。これを試してみた。

これが調子いい、つま先のカバーは最近のものはプラスチックで軽くなっているし、第一つま先のカバーを支える靴底は硬く幅広で安定している、ラバーも耐油性のある物で濡れた鉄板の上でもあまり滑らない。トレッドもビブラムソールのようなものもある。

底が固ければ一日中歩いても疲れない。地下タビのような柔らかさの680円シューズの1/3。耐候性能も良いし、2980円の運動靴の倍以上長持ちする。それに安い。探すとかわいい女性用も結構あるのです。

ただ、格好悪いとか、運動靴より少し重いというのはあるかも。ただ、プロのポスティンガーとしては滑らない、疲れない、安全、安い!でまったく気になりませんね。

全国のポスティンガーとポスティーナ、若い郵政職員のお兄さん達、それと電気の検針員とかあと新聞配達の諸君。一度安全靴を試してみてはいかがですか。 筆者お勧めのウオーキングシューズは安全靴です。

 

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